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「エキセントリック・カレッジふくい」10月合宿 in 熊川宿&小浜&敦賀(3)

この記事は、
『エキセントリック・カレッジふくい』10月合宿 in 熊川宿&小浜&敦賀(1)
『エキセントリック・カレッジふくい』10月合宿 in 熊川宿&小浜&敦賀(2)
の続きです。


時岡さんの講義が終わり、小浜のホテルせくみ屋へ。
エキカレ10月合宿のスケジュール参照)

講義後の熊川宿で



〇交流会編

全体での夕食は用意していないとのことだったので、各自で食事を取ることに。
ホテルから小浜駅前の商店街を皆で歩いていき、席が空いているお店に数人ずつ入っていく、という形式。今までこんな感じでお店に入っていった経験はなかったので少し面白かった。

自分は最初にあったお店に入った。あまりにお腹が空いていた。


一緒にお店に入り、同じテーブルに座ったメンバーは、自分を入れて4人。それまで全然関わりがなかった方々。正直、席に座った瞬間は結構怯えていた。

料理が届き、それぞれが取り皿を持ち、少しずつよそっていく。

改めて自己紹介から話が始まった。

エキカレメンバーに共通して「良いな」と個人的に思っていることがあって、それは、話している途中に言語化の手伝いをしてくれないこと。話している中で何という表現をしたら良いのか迷って沈黙を作ってしまいがちな自分なのだけれど、そんな沈黙を待ってくれる。今回ご一緒したお三方も、話し上手ではない自分がのろのろと話すのに、うんうんと耳を傾けてくださった。

「こういうことだよね」と話の途中で言語化の手伝いをしてくれる方とお話ししたこともあってめちゃくちゃありがたいし、そういう人も自分にとって必要なのだが、自分はそういう存在に甘えてしまい、自分の考えを表現する努力をついつい怠ってしまう。
自分の考えていることは自分で表現しないといけない環境は、今の自分にとってかなり必要な場所だった。

色々なお話しをした。
電車のアナウンスではアドリブ可であることや、リモートワークが始まったため新婚旅行時の写真よりちょこっとだけぽっちゃりしてしまったこと、農業をしている人同士のあるある話、ウズベキスタンの話など。

最初はこの時間を楽しめるのか不安だったのだけれど、結果的に、この状況に飛び込んでよかった。
安心して話せる人とだけ話すようになりがちな人間関係上の課題に抗えた瞬間だったし、お三方がどんな人なのか少しだけ知ることができたので、もう怯えながら接する必要はなくなった。


そんな感じで晩ごはんを終え、ホテルの広間で行われる交流会へ。

この交流会、面白かった。

時岡さんと向かい合って「孤独」について話したり、
若新さんと椅子を横に並べて、背中を叩かれながら(笑)人間関係の話や、登場人物の裏設定の話、自分のこれからの相談話をしたり、
エキカレメンバーの方々と色々話してその人の人柄を少し知ったりできた。

同世代エキカレ生。昔の話を聞かせてもらった。過去に経験したこともその人なりに自分のものにして、今のその人の奥の部分ができていると思うと、惹かれずにはいられない。

先輩エキカレ生。親への恩返しについて。その人の親御さんが喜んでくれたのは、初任給が出たときでもなく、その人が自分の意思で旅行に行きたいと言い出したときだった、という話を聞かせていただいた。金銭面も大事だけど、自分が希望を持っていて、楽しめている状態が、親への恩返しになっているのかもしれない。


23時すぎに全体での会はお開きになり、その後は部屋をひとつ指定して希望者はその部屋で二次会、という流れに。
指定されたその部屋は、自分たちが寝るはずの部屋だった…。笑


ホテルの和室の窓際にある、机と椅子二脚が置かれた、あのちょっとしたスペースは「広縁」というらしい。

広縁では恋バナが繰り広げられていた。人の恋愛話を聞くと、結構その人の人柄が分かる気がするし、単純に話していて楽しいから混ぜてもらった。
そんな話をしたり、突然ヨガ教室が始まったり、濃くて混沌とした時間はあっという間にすぎ、布団に入ったのは4時。



〇敦賀編

翌朝は8時に起床。各自で朝食をとる。私は、廊下を歩いていたエキカレメンバーの方について行って、コメダでたまごサンドをいただいた。


朝食後は、指定されたグループに分かれて敦賀駅へ車で約1時間。
今回のグループも、これまであまり関わりがなかった方々と一緒だったけど、途中で買ってもらったイチゴ味のハイチュウをいただきつつ、改めて自己紹介の流れから、これまでどんな感じで生きてきたかとかを話したり、どんなものが好き、このお店が好きとか福井の色々な場所を教えていただいたりしていると、あっという間に敦賀駅。


敦賀に来たのは、今回の合宿最後のワークショップをするため。
任務として、敦賀駅から、ワークショップを開催するFUJIONEという場所まで、商店街などを歩いてそれぞれ「課題感を感じた場面」を写真に撮ってくるというものを課され、敦賀のまちを歩いた。

それぞれ持ち寄った写真がバラバラで、引っかかるところが全然違うのだということに気づけて、面白かった。その場面のどのようなところに関心をもって撮ったのかを深掘りした。

敦賀駅前商店街

自分が撮ったのはこの写真。
祝日のお昼の時間帯だったが、開いているお店が数件あるほかは、シャッターが目立つ商店街。

なぜこの写真を撮ったのかを考えてみると、姫路や京都で自分が住んできた地域ではこのような光景は見られなかったから違和感を感じて撮ったのかなと思った。

ただ、これが「課題」なのかと問われると正直分からない。自分は敦賀に住んだことはなくて、他の地域から来た人間だから違和感を感じたのだけれど、この地域で暮らす方々にとっては何の問題もないのかもしれない(実際に聞いていないから分からない)。不自由なくすごしている人に、外部から「これが課題ですよ」と言ってその人に課題を生みつけるのもちょっとしんどいのではないかと思う。


また、これまでのエキカレを通しての気づきや、これからのエキカレで何と向き合っていきたいかについてもそれぞれ考え、話し合った。

ある人が「ここは皆が皆を認め合う場」だと気づいたと言っていた。
それに対して、別の人が「全部認めてもらえるっていうのも気持ち悪い気がするけどね」と言った。
そのやりとりから、また話し合いが始まった。

自分は、そういう話し合いが始まるのがエキカレの良い点なのだろうなと思う。
当然のことだけど、全員が同じ考えを持っているわけではないし、場に出されている考えと違うものを場に挙げてきても、雰囲気が悪くなったり気まずくなったりせずに、理解してみようと話し合ってみるのが良いなと思う。

強烈に印象に残った言葉とそこから生まれたやりとり。
(自分は短い言葉で強烈な印象を残すことができないので、この人の発する言葉を羨んでしまう。)



〇しめくくり編

ワークショップを終え、合宿もいよいよ終わり。

寺井さんから2日間のまとめの言葉。
「明らかに成長した人もいる。初めよりかんちゃんの声が大きくなった」
この当時、エキカレとは関係ないところでちょっとしんどい時期だったけど、そんなことを思ってくれる人がいるなんて知ると、視界が滲んでしまった。

若新さんからは、
「皆さん、これから半年間ずっとモヤモヤします。2期生以降の人たちに『モヤモヤっていうのはね…』と返事できるようにモヤモヤに向き合って行きましょう」
という言葉。
自分は伏線が回収される物語が好きなので、エキカレ卒業式での寸劇であのような感じにした。笑 まだ仮の答えだけど。



最後に写真を撮った。

宝物。


多くの人がうしろ髪を引かれながら喋っていたけど、解散。
めっちゃ良い2日間だった。

京都に帰り、ちょっとエキカレロスを感じながら、ミスチル推しのラーメン屋さんで晩ごはんを食べ、非日常から日常へ移る。


エキカレ10月合宿編、おしまい。

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