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谷根千(2021.11.6)

会社の同期と谷根千を練り歩いた。

これは備忘録でもあるが、日暮里駅のホーム内にある土産物屋さんはどれもクオリティが高く、非常に美味しそうだ。いつか買おう。

谷中霊園でとりあえず渋沢栄一の墓と徳川慶喜の墓を見る。

渋沢栄一の墓がデカすぎて「将来の私たちの墓の大きさ」を憂いて悲しい気持ちになった。そもそも墓を作ってくれる人が居るかも分からず怖くなった。

徳川慶喜の墓は渋沢栄一の墓以上に立派で、先端が尖った柵によって囲われていた。僕の部屋をゆうに超える広さの墓スペース。

僕は徳川慶喜がいつの将軍なのかも分からなかったが、同期が「大政奉還した人でしょ〜、絶対大変だったろうし、尊敬する〜」と言っていて「こいつ、学があるな」と思った。大政奉還がどれだけ大変だったのかは分からない。

徳川慶喜の墓の前に「来る人来る人に徳川慶喜の墓に関してのうんちくを話すおじさん」が居り、しっかりとうんちくを聞いた。(聞かされた)

徳川慶喜の墓は神道の形式で作られており、妻ないし慶喜の妾(慶喜の子を産むためにとられた愛人)も同じ墓所に埋まっているそうだ。

また、慶喜の墓の向かいには彼の息子(名を精と書いて「くわし」と読む)の墓もある。
慶喜の息子ながら精は婿に取られたため苗字が徳川ではない。その苗字は「勝」。なんとあの「勝海舟」の親族として取られたのだそう。
そしておじさんは勝海舟のファンらしく、「勝海舟」と書かれたキャップを被っていた。

色々と謎の知識を得た。

あのおじさんは見ず知らずの通り掛かりの人にずっと徳川慶喜の話と勝海舟の話をしているのだろうか。
同期は「楽しそう」と言っていたが、どうなんだろう。やりたいことをして生きる、という意味では確かに楽しそうだ。
ただ、見ず知らずの人に自分の好きな話を振り続けるという行為が、どのような感情をもたらすのかが測り得なさすぎる。
嬉しかったり、気持ちよかったりするのかな。嫌な顔をされて無視されるタイミングの方が多い気もするが。
何をモチベーションにおじさんは慶喜の墓の前に立っているのだろう。

谷中霊園を歩いていると「夢」とか「心」など、漢字一文字だけが彫られた墓が一定数存在してびっくりした。決議の結果、その中から仮に自身の墓に入れるとするならば「和」にしようとなった。

谷中銀座をぶらつく。雑貨見たり、イカ焼きたべたりカステラ食べたり。

猫もいた。谷中の猫はどれも太っている。可愛い。
人通りの多い道の脇で、何も気にせず眠っている姿。ものすごい吸引力で人を集めていた。

歩いて歩いて根津。

根津神社にもいったし、チャイを飲んだりもした。
同期から会社の話をめちゃくちゃ聞く。
彼女のいる部署は波瀾万丈で、もし僕がそっちに行ってたら精神崩壊を起こしていただろうなと思うレベル。
あと1年は何とか生き延びようという結論に至った。

根津神社の近くの飴屋さんで飴も買う。
根津神社で引いたおみくじは凶だった。

18時に予約していた湯島の居酒屋へ行って飲む。会社の話と恋バナが9割。下世話な話はどうやったって盛り上がるな〜。
人生で初めて、女子の性欲にしっかりと触れた気がする。

飲んで食べてお喋りして、気持ちが良い。
彼女は気になる会社の先輩がいるが、振り向いてもらえそうな気配があるようなないような感じで、感情が起伏が激しい日々だそう。

彼女はびっくりする位素直な子で、恋も仕事も応援したくなる。例え壁にぶつかっても挫けないような芯の強さも感じる。
あんた絶対いい人と出会えるよ。

2軒目は御徒町の居酒屋へ。
湯島から御徒町が近すぎてびっくりした。

おでんが身に染みる季節になったな。完全に。日本酒を飲み続けた。相変わらず日本酒の名前は読めない。

14時に日暮里に集合して、解散したのが23時位。一緒に散歩できて、飲み食いできる友達がいればこんなにも1日が充実する。

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