豚玉と焼き豚(2023.1.2)
買いたくなるんですよ、福袋を。
昨今の中身が見える福袋のことを、本当に福袋と呼んでいいのだろうかと疑問に感じている。開いてみたら不要なものだらけという可能性を排除できる点で非常に魅力的だが、その分何が出るかわからないワクワク感というものは無いに等しい。
ワクワク感がなければそれはもう只のお得なセット販売過ぎない気がする。
反対に、昨今流行りに流行っているトレーディングカードゲームは1年中福袋になっていると言えよう。ポケモンカード然り、遊戯王然り、デュエマ然り、魅力的なレアカードを作り、それらが出るか出ないかのワクワク感を作り続けることで売れ行きが上がっているのが現状だと思う。
YouTubeではパック開封なる動画類も流行っており、「何が出るか分からないワクワク感」の人を惹きつける力たるや凄まじい。
安いパックから高いカードが出たというお得感を得たいというのも正しくはあるが、本髄は中身がわからないものを開封する喜びにあると思う。
そういう訳で銀だこの福袋を買いに行きました。
中身が見えてて、確実にお得なやつ。
ワクワクの興奮が理性の前で尻込みをして去っていく僕の買い物観では、中身の見えない福袋を買うことはできませんでした。悔しいよ。
来年はワクワクな福袋を買いたい。
………
福袋を買ったのが銀だこハイボール酒場だったのでついでにご飯も食べることに。
銀だこハイボールには思ったよりも様々なメニューが展開されており、 5分ほど悩んだ結果たこ焼きと豚玉(お好み焼き)を注文。粉物×粉物の作戦だ。
しかし、しばらくして運ばれてきたのはたこ焼きと焼き豚だった。
「豚玉を頼んだのですが…」と尋ねたら「注文は焼き豚になっておりまして…」と非常に低い腰で返答されて、…まあ良いか。と思いそのまま焼き豚を食べた。
本当に焼き豚でもまぁ良いかと思ったし、なによりこれで焼き豚が捨てられるのは悲しかった。
運ばれてきた一皿には焼き豚が6〜7枚と、もやし、ゆで卵、カラシが添えられていた。
食べ始めてみると、1人で焼き豚をもりもり食べるのは存外良いもので、なんなら豚玉よりも良い解答だったのではないかと思う。店員さんグッジョブである。
たこ焼きと、焼き豚と、ジンジャエール。銀だこハイボール酒場における1つの解答。
豚玉と焼き豚って言葉の雰囲気は大分似てるけど、全然違う食べ物だよなぁ。