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キタキツネがやってきて庭木に首を突っ込むのはなぜ!?

頻度が高いキタキツネの通過

北海道魚類映画社・制作センターの裏庭には、通過する動物たちの正体を知るための自動撮影カメラがしかけてあります。通りがかる哺乳類のうち、もっとも頻度が高いのはキタキツネらしいということがわかってきました。
なぜキタキツネは、わざわざこの裏庭を通過していくのか、理由があるはずですが、なかなか手掛かりが掴めずにいました。

キタキツネの回遊ルート解明にヒント

10月下旬に、そのなぞの答えに近づきそうな映像がとれましたので、紹介します。
それはこちら…。

このカメラの前にキタキツネが集中的に現れたのは、10月下旬。10月21日、22日、27日、28日、29日、30日の6日間、その姿を捉えていました。このうちキツネがコニファーに明らかに興味をもつ仕草を見せたのは、2日間。特に30日は、午前2時31分から2時35分の間、付近にとどまり、枝葉の中に再三、頭を突っ込んだうえ、何かを食べているようでした。

コニファーの何が誘引しているのか?

コニファーがキタキツネを誘引する理由を考えてみると…

①コニファーの枯れた葉っぱが好き
キツネが頭を突っ込んでいた場所には、枯れて茶色に変色したコニファーの葉がありました。また、根元で何かを口にしている様子も観察できたので、この枯葉に何か誘引効果がある可能性があります。

②葉っぱの茂みの中に餌がいる
この裏庭では、ノネズミやスズメの姿も観察されているため、これらの動物が茂みの中に隠れているところを狙った、とも考えられます。しかし、周囲には、食痕が見当たらないことから、①説の方が有力かも?

裏庭の「ケモノ道」の観察は現在も続いています。新たな観察結果が得られたら、報告します。

2024年10月に撮影

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