豊平川 氷の下にサケ稚魚を見つける
3月になっても雪がまだたっぷりある河原をラッセルして、平和大橋上流の水路でサケ稚魚を探してきました。
この場所は、湧水があって、1月までサケの親魚がいる場所です。とはいえ、地上の寒さは変わらないわけで、流れのゆるやかなところは表面に薄氷がはっています。
この水路、水量がけっこうあるので、流心のスピードが速く、稚魚がたむろしそうな緩やかな流れは限られます。その貴重な流れの前に三脚を立てて、じっと我慢。
しばらくすると、水中の植物の脇から出てきました。
出てきたのは、サケ稚魚2匹、少し離れてもう1匹。表面に薄氷がはっていて、上からの攻撃の防壁になっているようです。
温度を測ってみると、底の一部から水が湧いていて、その場所は3.7度、氷の真下は1.6度ありました。撮影が午前中で、流心が0.9度であることを考えると、稚魚たちにとっては良い場所なのでしょう。午前中から、太陽の光が氷の下に届くことも、好条件と考えられます。
この時期の稚魚探しのヒントに、
湧水の流れ出しが近くにあること
流速がゆっくりいい感じであること
隠れ家になるブッシュがあること
日当たりがいいこと
に加えて、
薄氷がはっていること(午前中)
も加えたいと思います。きっと午後には、薄氷がとけて水生昆虫の羽化のための水面が開けるに違いないです。
2024年3月5日撮影
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?