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ホッチャレとウグイのいい関係を考察する
豊平川にはサケの産卵環境を回復させるために、2箇所で水路が掘削されています。そのひとつが、JR鉄橋のすぐ上流、左岸側にある通称「JR水路」です。
産卵床とホッチャレ
流れが回復して以来、毎年サケが産卵してきました。ことしの様子はどうかな、と現地を見たところ、産卵床を発見。
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メスのサケは、産卵を終えると、ほかのサケにひっくり返されないよう産卵床の番をしますが、どうやら力尽きてしまったようです(豊平川さけ科学館の調査によると、20日までは生存していた)。
下流に歩いていくと、ホッチャレが横たわっていました。きっと、あの産卵床の主です。
ホッチャレにまとわりつくウグイ その理由
「産卵お疲れさま」とホッチャレに近寄って、「モクズガニが食べたりしていないかな」と観察していると、ウグイが周囲を取り囲んでいることに気づきました。
そのうちの1匹が、ホッチャレの体にチュッ。
もしかして、何か食べてる?
確かに、複数のウグイがホッチャレの表面から何かついばんでいました。
その何かをついばむ瞬間の画像がこれです。
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赤い丸で囲った黒い点が、ターゲットで、チュッとやると、無くなっていたので、確実に食べていました。
いったい何を食べているのか…。
それは、サケ由来の何かなのか、それとも流れ着く小さな生き物なのか。
生き物だとして、ホッチャレを食べにきたのか、たまたま流れ着いたのか。
もし、
ホッチャレを分解して栄養として取り込むために小さな生き物がくっつく→その生き物を食べるためにウグイがまとわりついている
なんてストーリーがあったら、面白そうです。
2022年10月22日撮影