北海道ゆかりの人たち 第十四位 ジョセフ・ユリー・クロフォード
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毎年10月~12月にアクセスが伸びるのが特徴です。
1842年(天保13年) – 1924年(大正13年)11月21日
明治時代にお雇い外国人として来日したアメリカ合衆国の鉄道技術者。
クロフォードは1869年(27歳)にアメリカ大陸鉄道の完成を体験し、西部の開拓と農業のめざましい発展を経験していました。
南北戦争時には北軍に従軍し、北軍大尉として土塁を築くという重要な役割を果たし功績を上げます。終戦後は、ペンシルベニア鉄道をはじめ、十数か所の鉄道測量技師、建築監督を勤めていました。
明治11年(1878年)12月、北海道開拓使の招きで来日します。
三年間の滞在で、明治14年に幌内鉄道を完成させアメリカに帰国しました。
北海道の鉄路は、1880年(明治13年)の小樽「手宮駅」ー「札幌駅」がはじまりでした。この時の距離は35.9キロ。
それから137年後の2017年(平成29年)、JR北海道と道南いざりび鉄道を合わせると2589.8キロまで延伸しました。
1972年(昭和47年)の北海道鉄路が下の図です。
道内鉄道が最盛期のころで、これだけの鉄路が北海道にはありました。
昭和47年といえば、札幌で冬季オリンピックが開催された年です。
すでに廃線となった鉄路もありますから、北海道開拓の歴史は鉄路を抜きに語ることはできません。
北海道の鉄路はクロフォードによってはじまります。
鉄路は旅客ではなく、石炭を運ぶための手段でした。
最初に鉄道が敷かれ、それから人が集まり街ができていきました。
鉄道は人を運ぶために敷かれものではありません。
石炭を積んだ貨車の一番後ろに一両客車が付けられたものでした。
到底、鉄道は旅客の目的だけでは成り立つものではない、ということを歴史は証明しています。