観光客が行かない旧静内町の旅・前編
平成18年、 静内郡静内町と三石郡三石町の合体で新ひだか町となりました。
1669年、この地に住むシブチャリアイヌとハエアイヌとの抗争に端を発して、松前藩支配による収奪の強化から「シャクシャインの戦い」が起こりました。
蝦夷の時代に松前藩とアイヌ民族との大きな戦い3回ありますが、この蜂起は全蝦夷を巻き込んだ戦いでした。
最終的には松前藩のだまし討ちで鎮圧され、これを契機としてアイヌ民族の支配は一段と強化されることになりました。
新田次郎「最後の叛乱」
二十間道路の桜並木
100年余りの北海道の歴史の中でも古くに整備された道路で、明治5年開拓使長官の黒田清隆が静内郡・新冠郡・沙流郡にまたがる7万ヘクタールにも及ぶ牧場「新冠卸料牧場」(現在の新冠種畜牧場)を創設したことか始まりでした。
二十間道路は、明治36年に新冠卸料牧場を視察する皇族の「行啓道路」として、幅20間、延長2里(約8 km)の規模で造成されたものです。
また馬産と林業の町でもあり、町の86%が森林で、合板・チップなどを生産しています。
日高地方のサラブレットのうち2割が静内町で誕生しているといわれ、トウショウボーイのふるさとでもあります。