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北海道のむかし話56 大雪山の山男

大雪山の山男



層雲峡

石狩川の上流に両岸が、そそりたった絶壁があり、山の斜面は草木が密生していて、歩きにくいところがある。

ここには、山男が住んでいるから近寄っては、いけないといわれている。

山男は、熊でも鹿でも追いかけ捕まえると、手で引き裂き殺して食べてしまうといわれている。

山男は煙草たばこが好きだから、山男とわかったら煙草に火を付けて差し出せば嬉しがって、害を加えないという。

また、アイヌのように入墨いれずみはしていないということです。

                   更科源蔵 アイヌの伝説より

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