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北海道ゆかりの人たち 第三位 三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)
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苫前(とままえ)町は、北海道の北、日本海に面しています。
市街地から18キロほど山の中に三毛別(現在の三渓地区)がありました。
1915年(大正4年)12月9日から10日のわずか2日間で、1頭の羆に7人もの人命が奪われました。
「三毛別羆事件」は公開して四年目になります。
一年目のアクセス138、二年目508、三年目881、四年目の今年はすでに3,113と年々増え続けており合計4,640のアクセスになります。
特に顕著なのは、今年の4月は1,117件でした。
今年は熊の出没が頻繁で、北海道だけでなく全国で聞かれました。
札幌は市街地の小学校近くに何度も現れ、閉鎖や集団下校する騒ぎになりました。
このコラムは、毎年4月から夏場に向けてアクセスが伸びてきます。
北海道の旅行計画を立てる時に、北海道らしいところは何処かと探しているのでしょう。
しかし、この苫前町を訪れる人は北海道旅行の常連といえるでしょう。
石狩から留萌管内の日本海を北上するドライブコースは、超人気の一つでもあります。
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最北の稚内(わっかない)を目指す途中で、何度もチラシなどで目にするのが「とままえベア・ロード」です。
先を急ぎますが、頭のどこかに残っているもので、次回来た時に「行ってみよう」と記憶に残るところです。
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明治の開拓で入植した人たちは、未開地を切り開くときに羆(ヒグマ)との闘いでもありました。
留萌管内の苫前町で起きたヒグマ事件は、史上最悪の惨事となりました。
この現地を訪れたことがありますが、開拓の苦労が並大抵のものでなかったことが良くわかります。
今は開かれた北海道ですが、これは人の手で作られた大地であることを忘れてはならないでしょう。
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この事件は、小説やラジオ・テレビや演劇も上演されています。
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事件の時に6歳であった少年が、大人たちの話を聞き熊打ちとなることを決意します。
猟師(マタギ) となり生涯102頭を打ち名人と言われた人物がおります。
この人物については、今年の8月に「大川春義」として公開したばかりです。合わせて読むと熊のことが良く分かります。