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観光客が行かない函館の旅・前編

今年は函館公園の桜が例年より早く満開になるというので久しぶりに函館に行ってきました。毎年ゴールデンウィークと重なるので敬遠していました。

トップの写真で右に見える白い建物は、市立函館博物館本館です。函館には本館以外に郷土資料館・北方民族資料館・北洋資料館・文学館があります。
この本館には函館飛行場近くで発掘された「北海道志海苔中世遺構出土銭」を含む考古資料、アイヌ風俗画などの美術工芸資料、ペリー来航・箱館戦争・函館大火などに関する歴史資料などが展示されています。

博物館の後方に見える山が函館山です。


函館市電

函館公園があるのは函館市電の立待岬に行く終点駅「谷地頭」の一つ手前の駅「青柳町」になります。臨時の駐車場を設けているので車でも行けます。


終点谷地頭駅・一つ手前の青柳駅は小高い丘の上になります

函館公園


函館公園

観光客に人気があるのは「五稜郭の桜」です。五稜郭タワーに上ると五稜郭の全貌が見えますし、庭一面の桜が見えるので見事なものです。
しかし、昭和生まれの私は「函館公園の桜」が一番だと思つているのです。

明治12年、日本で最も早い時期に造られた公園のひとつで、今も当時の姿をとどめる貴重な公園です。函館は川がありませんでしたから火災が発生すると大火事になってしまいます。
住民は井戸を掘っての生活でしたから、公園は町の人たちにとっては願ってもない話でした。

札幌の町は「大通公園」をはじめてとして公園は2000近くありますが、私は「函館公園」には学ぶものがたくさんあると思っているのです。

当時の実業家が中心となって寄付金を集め、市民も全面協力で造られました。絶叫マシンはありませんが、のんびり癒される遊戯施設が園内に点在しています。


観覧車


この観覧車は、日本で稼働する最古のもので、昭和25年に大沼湖畔に設置されたものを移設しました。

地元の商人・逸見小右衛門が、奈良県の吉野山のようにしたいと、自らの手でサクラとウメの木5250本を植栽。桜の木をよく見ると、剪定が行き届いており、まるで大きな盆栽が並んでいるようで、これが函館公園の桜の特徴です。





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