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観光客が行かない千歳市の旅・後篇

千歳市(ちとせし)は、北海道の空の玄関である新千歳空港を擁し、陸上自衛隊と航空自衛隊の基地がある町です。更に、西側には車で30分ほどで支笏湖があります。
新千歳空港は国内線の東京(羽田)—札幌(新千歳)間は単一路線としては世界一の乗降客数を有し、国際線と合わせた乗降客数は年間約2,000万人。
また、陸上自衛隊第7師団と航空自衛隊第2航空団の隊員は推定で約8,700人。
退役者や隊員の家族を含めると、市内人口の約25 %を占めています。

町の始まりは明治13年、まだ人口もわずかでこれといった産業もなく、土地が火山灰地帯であったため農産物にも適さず、先人たちは苦闘のなかで酪農への道を開きました。
しかし、空港のはじまりは、大正15年。
当時の村民が一致協力して広大な火山灰地に無償の汗で造った着陸場でした。

千歳市、3つの一番

◎ 世界一は(ギネス認定)、空港乗降客が一番
◎ 日本一は、自衛隊の規模、隊員数が一番
◎ 平均年齢が北海道で一番若い市町村。
これは、自衛隊日本一と密接に関係しており東千歳駐屯地は、面積、隊員数とも日本一であり、約4000人が勤務しています。

第七師団

東千歳駐屯地の記念行事がありました。
日本国最大の機甲師団の一般公開です。
会場の入口が分からず「観閲行進」は見ることが出来ませんでしたが、最新鋭の戦車がたくさん展示されていました。
戦車に乗って走るコーナーは行列ができ、子供連れの家族は遊園地気分です。
現在自衛隊員は約20万人で8割が陸上自衛隊です。

千歳市街地を出ると別世界

千歳市は札幌市・苫小牧市など4市4町に隣接しています。
一歩市街地を出ると四季折々に変化する豊かな自然に恵まれています。

西へ向かうと観光地の支笏湖、東へ向かうと一変して農村地帯となります。


泉郷の田園風景 油絵



明治20年に原野だった泉郷(いずみさと)の開拓が始まりました。
明治24年、この地域の守り神として神社が建てられ、明治29年、富山県人によって獅子舞が伝えられました。毎年9月、泉郷神社に奉納される獅子舞が続けられています。
この舞を神社で見る機会がありました。
千歳市泉郷獅子舞保存会は、2日かけて泉郷地区民家一軒一軒を回ります。小学生が加わっているのが嬉しいかぎりです。泉郷神社は国道337号で松原温泉がすぐ近くにあります。



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