見出し画像

観光客が行かない下川巡り・前編

とまと ジュース(下川町)

札幌に自然食品を取り扱う小さなスーパーがあります。
食品を取り扱う経営者であれば、こだわりの食品は一度は考えますが売価には勝てず棚から外されていきます。この札幌のスーパーは創業以来40年近くになります。
もう20年近く前になりますが、この自然食品の店頭でとまとジュースを販売している業者がおりました。ところが、この販売員はジュースではなく、本人が住む町のことばかりを説明しているのです。どうも生産者ではなく役所の人ではないかと思いました。そうして、「私は下川町から来ました」といいます。

下川町がどこにあるのか、その時は知りませんでしたが「しもかわ」だけは完全にインプットされました。この時に販売されていた「とまとジュース」は、その後、下川町を訪れた時に飲みました。果実のような「とまと」で、ネットでは販売されていますがスーパーの店頭で見ることはありません。

観光客が行かない下川町の旅


下川町


下川町の人口は2,933人(令和6年2月)です。
札幌から車で4時間30分。旭川からは2時間といったところで、中々遠くて訪れる機会がありません。
しかし、「しもかわ」を叩きこまれたおかげでニュースや雑誌、新聞などで「しもかわ」を見ると、ついつい見てしまいます。
「しもかわちょう」が全国区になるのはスキージャンプでした。
オリンピックになると必ず登場するのが「しもかわちょう」だからです。
しかし、ジャンプのシーズンが終わると忘れ去られてしまいます。


因みに、レジェンド葛西は下川町で、「ふなきー」の原田は上川町です。

ワクワクが生まれる町

アイスキャンドル

下川町を最初に知ったのが「アイスキャンドル」でした。
今では、冬になるとバケツに水を入れて氷をつくり、ローソクを灯す町が多くなりました。この発祥の地は下川町で今年50回になります。
しかし、この程度で驚くものではありません。
マイナス30℃にもなる下川町ですが、「シモカワ暮らし体験ツアー」というのがあります。真冬にテントで一夜を暮らすというもので、これを真面目に町おこしで実施し観光の目玉にしているところに「しもかわ」の町民力があるのです。

チェンソーアート

まだあります。全国でも珍しいチェンソーアート大会です。
下川町は森林の町でもあります。林業で発展して来た町ですから、林業に携わる人が多く昔は大木を大きなのこぎりで切り倒していましたが、今はチェンソーです。


これを町の人気イベントに「アート」に仕立て上げるのですから、やはりただ者ではありません。
木を伐る速さを競うのではなく、巨大な丸太をチェンソーでみるみるアート作品になっていく様子は、迫力満点といえるでしょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?