北海道の岬めぐり16 チャシコツ崎
チャシコツ崎
チャシコツの名はアイヌ語チャシ・コッ(砦の址)に由来します。
アイヌの砦が存在していました。
斜里町ウトロの市街地に入る手前に、オホーツク海に突き出した亀のように見える崎です。
伝承によると、この先にあるウトロのオロンコ岩に立てこもるオロッコ族に対抗するため、アイヌはチャシコツ崎にウトロチャシ(砦)を築いたといいます。
全体がアイヌ民族の聖地とされておりますが、北海道にはこのようなチャシ(砦)があちこちに見られます。岩の高さは48mあり、ウトロではオロンコ岩に次いで大きな奇岩となっています。
ウトロ港、斜里・網走方面など眺望は抜群ですから、外部からの襲来を発見するには最高の砦だったでしょう。(保護のため立ち入りできません)
この崎には8~9世紀の「オホーツク人」の集落跡があり、「チャシコツ岬上(みさきうえ)遺跡」として国の史跡に指定されています。