蝦夷の時代 1
「北海道は開拓者の大地だ」 異議あり!
2015年11月9日、日本ハムは北海道の新千歳空港ロビーに掲げられていた、栗山監督の広告を撤去しました。この広告は、6月から掲げていた垂れ幕の一つでした。
北海道アイヌ協会(札幌市)の阿部一司副理事長が「歴史や国際的な動きをもっと勉強してほしい。人権への配慮がなく、まだわかってもらえないのかと情けなくなった」とクレームをつけたのです。
球団は即座に9日、「配慮に欠けた。おわびする」と撤去しました。
問題は「北海道は開拓者の大地だ」のコピーです。
白老町にアイヌ民族の博物館建設、第3回古代歴史文化賞の大賞に旭川市博物館館長の「アイヌ入門」が選ばれた時でもありました。
アイヌ民族に対する認識が急速に高まってきていました。
長い蝦夷の時代にはアイヌ民族の大地でした。和人が上陸し先住の土地を追われるなど、ひどい差別も全道に渡ってありました。
その歴史的事実をあまりにも知らない日本人に対する抗議でした。
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