映画「海の沈黙」インタビューからの、秋の小樽へ行ってみた。
2024年11月22日(金)に公開となる、倉本聰さん原作の新作映画「海の沈黙」。
主演は本木雅弘さん、共演は小泉今日子さん、ということで、先日キャンペーンで札幌まで来ていただいたお二人にインタビューするという機会をいただきました!
重要なロケ地となっているのが小樽。お二人に小樽のお話を聞いていたら、「そうだ、小樽に行こう。」と思い立ち、秋の小樽を訪ねてみることにしました。
札幌から車で1時間足らず、小樽へやってきました!
「海の沈黙」ということで、海が見える「小樽祝津パノラマ公園」へ。
こちらは、ただいま発売中の「北海道生活」秋号に掲載している絶景の宿、ホテルノイシュロス小樽のすぐ近くにあるのです。
にぎやかな夏とちがい、秋の海はやっぱり静かです。
お二人へのインタビューでは、小樽で海を見ながら美味しいごはんを食べたと聞いていたので、ここらへんかなあ?というところまで足をのばして。
やはり沈黙している海の風景……。
映画に出てくる小樽の風景も、小樽運河!青い海!という名所とはちょっとちがう、おそらく秋か春先の(小泉今日子さん演じるヒロインがトレンチコートだったので)さびしい情景でした。
そうなんです、小樽は日本海、せつない大人の物語が似合います。
ちょうど小樽は紅葉の見ごろ、ということで、手宮線跡地にも寄ってみました。
北海道の鉄道の歴史を物語るうえで重要な場所……というと、ここから話が長くなるので割愛するとして。
線路沿いは、つたがすっかり紅葉していました。
北海道は紅葉が少なく黄葉(おうよう)が多いので、こんなに赤い紅葉を見られるのは新鮮です。
気づかなかったけど、手宮線沿いって、つたが多いな~。
古い建物もあちこちにあって、札幌だと札幌軟石という開拓時代の石材、こちらでは小樽軟石というそうです。
歴史が残るまち・小樽に来たので、歴史のあるお店に行きたくなってしまいました。
というわけで、1954年創業のビヤホール「ニュー三幸」へ。
今年で70周年という老舗のお店です!
まずは、小樽名物「あんかけ焼きそば」を注文。
ご当地メニューである小樽に限らず、北海道では「あんかけ焼きそば」が主流のような気がします。
そんな話も、本木さんと小泉さんのインタビューでさせていただいたことを思い出して注文してみました。
北海道のかたちのさつま揚げ、北海道のお皿で登場!
切り分けるとき、道北・道央・道東・道南をどう分けようかしばし考えてしまうのは職業病(笑)。
北運河のあたりには、歴史的建造物を使ったお店が点在していて何軒か取材させていただいたことがあります。
こちらの旧磯野支店倉庫は、昔は有名な喫茶店(というか酒場?)で、今は北海道の食材を使ったバーレストランになっています。
小樽産のタコ、ニシン、砂肝のスモークや、魚介のパスタとともにワインを……。
近くには「OSAワイナリー」があり、こちらも古い蔵を使った建物がすてきなんですよ。
さらに北運河の先へと歩いていくと、旧澁澤倉庫へ。
あの渋沢栄一さんの倉庫は、今ではカフェやライブハウスになっています。
カフェでひとやすみ。クラシックカーを眺めながら、おだやかな時間をまったり過ごします。
「海の沈黙」ではロケ地を特に公表していないので、映画を観た後で「もしかして、このあたりかなあ?」と予想しながら歩くのも楽しい。
あ! 建物に「海の沈黙」のポスターが‼
予想的中、おそらくここで撮影したシーンが映画に出てくると思います。
映画「海の沈黙」の公開を記念した本木雅弘さん・小泉今日子さんのインタビューは、雑誌「poroco」12月号(11月20日発売)と「北海道生活」冬号(12月3日発売)にそれぞれ掲載される予定です。
お二人にたっぷりお話しいただいたので、それぞれの雑誌で内容を分けています。両方読んでいただけたらうれしいです。
倉本聰さんの新作映画「海の沈黙」は、2024年11月22日全国公開。
スクリーンで展開する大人の壮絶なドラマ、ぜひ観に行ってみてくださいね!
(「北海道生活」編集長)