「SL冬の湿原号」に乗ってきました！
ただいま発売中の「北海道生活」春号では、この春からの鉄道の旅を特集していますが、現在まだまだ冬の北海道では「SL冬の湿原号」が大人気です！
そこで、春が来る前に乗っておきたい！と釧路駅へ。
「SL冬の湿原号」は2000年からスタート、20年以上愛されている冬の蒸気機関車です。
真冬の北海道に現れたSL（C11-171号）は迫力満点。「北海道生活」でも蒸気機関車はいくつか取材しているのですが、真っ白な雪景色の中でもうもうと煙を上げている姿は、より雰囲気があります。
いよいよ内部へ。SLならではのレトロなインテリアで、まるで映画のオリエント急行のようにロマンチック。中に入っただけで、すでに旅情をかきたてられてしまいます。
客車はいくつか種類があり、まず１号車・５号車は「たんちょうカー」といい、色調はレッド。
ボックス席とカウンター席があり、カウンター席は窓に面しています。
２号車は「ストーブカー（カフェカー）」といい、色調はモスグリーン。さらにノスタルジックな雰囲気です。
３号車・４号車は「ストーブカー」で、色調はブルー。
２・３・４号車「ストーブカー」には昔なつかしいダルマストーブがあり、カフェカーで買った干物をあぶって楽しむことができます。
車内をよく見てみると、釧路湿原にちなんだタンチョウ（鶴）など道東らしいイラストや装飾が施されています。
シートにはタンチョウとエゾシカ。
天井のライトにもタンチョウが羽ばたいています。
公式HPによると「内装にはエゾシカの角をモチーフにした荷棚や、テーブル、取手、肘掛に、北海道産のタモ材を使用」とあり、北海道の素材にもこだわっています。
カフェカーでは折り鶴が「ご自由にお持ちください」と置いてあり、ささやかなおもてなしがうれしい！
全席指定席なので安心して席に着き、さあ出発。車掌さんから記念乗車券をいただきました。
運行は１往復のみ、期間限定の特別列車。釧路駅を11：05に出発しました。
11：12には東釧路駅に到着。東釧路は釧網（せんもう）本線の始発駅で、根室本線からここで合流します。
11：38には釧路湿原駅に到着。
ログハウスのかわいらしい駅です。釧路駅から30分ほどで湿原の大自然が広がり感動です。
カフェカーでは、北海道限定ビール「サッポロクラシック」と鶴居村のクラフトビール「DOTO」を販売していました。呑み鉄を気取って……
ダルマストーブでスルメもあぶってみました。カフェカーでは、スルメやシシャモなど、焼くための割りばしやアルミホイルももらえるので便利です。
車内にはアウトドアガイドの方がいて、窓の外に見える風景や野生動物を教えてくれます。
実際にタンチョウ、エゾシカやオジロワシなどを見ることができました。さすが釧路湿原です。
11：58塘路(とうろ)駅に到着。
まさにここは釧路湿原のど真ん中、冬以外は何度も来ているのですが、真冬の湿原を走れるのは鉄道ならではです。
さて、お昼ごはんは釧路駅で買った名物鮨「いわしのほっかぶり」で、ようやくゲットできたイワシ＆サーモンの盛り合わせ♪
釧路の地酒「福司（ふくつかさ）」はカフェカーで購入。「冷たいのにしますか？常温にしますか？」と聞いてくださいます。
12：12茅沼（かやぬま）駅に到着。
なんと目の前にはタンチョウ！ 3組くらい、ゆうゆうとそこにいました。この駅はタンチョウがいる駅として有名なのだそうです。
デザートはSLの煙をイメージ、黒ゴマでアレンジした「SLプリン」。「北海道生活」で紹介している「くしろ湿原ノロッコ号」の釧路フレンチ「イオマンテ」特製プリンが、車内限定で買えます。
いよいよ終着駅、12：35標茶（しべちゃ）駅に到着。
なんと、標茶のゆるキャラ、ミルクックさんとハッピーくろべえがお出迎え！ 到着したお客さんたちは大喜びで記念写真を撮影していましたよ。
標茶といえば、ブランド黒毛和牛「星空の黒牛」があり、車内ではビーフジャーキーを販売していました。
特産品では、標茶の手づくりクレヨン工房「Tuna-Kai（トナカイ）」さんのSLのススでつくったクレヨンを発見！ SL冬の湿原号の限定なので、とっても貴重です。ススも付いてました！
まだまだ各地の特産品やオリジナルグッズがいろいろ揃っていたので、ぜひ乗車して買ってみてほしいです。
標茶で一泊することにし、帰りは外からSL冬の湿原号の雄姿を見ることができました。
真っ白い湿原を走る蒸気機関車、白と黒のコントラスト、そして汽笛のボォーッという音はなんとも美しく、なにもかも風情があります。
2023年は3月21日までの運行となりますので、詳しくは公式HPをチェックしてくださいね。
公式HP：SL冬の湿原号（JR北海道）
https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/sl/
※全席指定席となりますので事前に予約が必要です
（編集長）
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