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介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる 連載第35回 「福利厚生③=選択制・企業型確定拠出年金と処遇改善加算」
皆様、職場の未来を拓く福利厚生に革命を!
今週は、長きに渡り続けてきた連載の中でも特に、あなたの財布と心に直接響く「選択制・企業型確定拠出年金」と「処遇改善加算」にスポットを当てます。
この2つを理解し、活用することは、老後の資金繰りに悩むビジネスマンにとって、まさに救世主となる知識です。
本記事が、あなたのビジネスライフにおける福利厚生の新たな扉を開く一歩となりますように。
さあ、この先には、あなたの未来を豊かにするための秘訣が待っています。読み進めるほどに、もっともっと知りたくなる…その気持ち、大切にしてください。
介護福祉事業所の人事労務戦略室 ~次世代リーダーを育てる
連載第35回 「福利厚生③=選択制・企業型確定拠出年金と処遇改善加算」
みなさま確定拠出年金はご存じですか。iDeCo(個人型確定拠出年金)、企業型DC(企業型確定拠出年金)など聞いたことがあるかもしれません。企業型DCは原則60歳以降に年金または一時金として受け取ることができる制度です(定められた年齢に達するまでは引き下ろすことができません)。
企業型DCとiDeCoの違いは
① 1月当たりの保険料上限は5万5000円
② 手数料は企業負担
③ 職員給与から保険料を拠出 ― です。
このうち③の効果がとても大きいです。確定拠出年金法では、企業型DC保険料を給与から拠出した場合は「非課税」として取り扱うことになっています。例えば総額25万円の給料から3万円の保険料を拠出した場合、22万円で社会保険料、労働保険料、税金を計算することになります。
したがって、同じ保険料を払うにしても社会保険料や税金控除分、さらに手数料負担がなくなるなど福利厚生としての効果が高いのでお勧めしています。
企業型DCは元本保証積立と30種類以上の投資商品から選択できます。投資リスクが心配な場合は元本保証を選択していれば問題ありません。
2023年9月現在の普通預金の利率は0.001%~0.1%。3万円の保険料を拠出した場合、社会保険料と雇用保険料の自己負担額、所得税、住民税が下がった分を考えれば、貯金と投資を上手に組み合わせる重要性は理解できると思います。
ちなみに投資をした場合のシミュレーションは複利運用の年率3%~8%くらいが一般的です。
私も介護事業所を運営していますが、一律の退職金制度運用は難しいと考えています。退職金制度は対象者全員が加入しなければならず福利厚生費が急増加し、事業運営を圧迫します。だからこそ企業型DCをうまく活用してほしいのです。
企業型DCは「選択制」と全員加入に分かれます。私が勧めたいのは「選択制」です。職員自身が企業型DCに加入するかしないかを選択でき、さらに職員自身の給与から毎月の保険料を選んで積み立てられます。
次に処遇改善加算等との関係です。これは弊所や弊所のクライアントにも多数導入しています。弊所では、処遇改善加算の一部とべースアップ加算を支給しています。
職員には福利厚生の充実をていねいに説明し、能力問わず「処遇改善手当」の名目で支給。それに合わせて選択制企業型DCを導入しました。
給与として処遇改善手当を活用し加算を払い出します。その後、職員の選択により選択制企業型DCへ保険料を拠出。保険料を拠出した職員は、最低賃金を割らない範囲で最大5万5000円まで拠出でき、③の法律に基づいた非課税制度を活用して資産形成に取り組めるのです。
はっきり言って、介護事業所が職員全員に老後2000万円にアプローチする原資などどこにもありません。今後、ニューリーダーとして介護事業所開設を希望する方、役員として事業運営に取り組んでいる方へメッセージです。
選択制企業型DCは代表者や役員でも厚生年金に加入していれば加入対象となります。会社法や税法では、役員の企業型DC保険料は一般管理費で処理できることが明示されています。
例えば役員の退職金は高額なので積み立てなければなりませんが、1人の役員に2000万円の退職金を支払う場合、税引前当期純利益を3000万円以上積立てなければ支給できません。
介護事業所役員の退職金積立ては一般職員よりも使える制度が少なく、選択制企業型DCはそれも補完する公的企業年金です。ただし、導入できる機関は限られています。
手前味噌になりますが、弊所では処遇改善加算の組み立てから企業型DC導入及び投資教育までサポートできる北海道内でも数少ない認定専門機関です。制度と法律を上手に活用し、オリジナルの福利厚生制度を構築してみてください。
http://wwu.phoenix-c.or.jp/~medim/kaigo/2023/202310kaigo/kaigo20231013.html
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今週もご訪問いただきありがとうございました!
また次回、第36回の記事でお会いしましょう!
追伸 導入パートをchatGPTに書かせてみたのですが、面白かったのでそのまま使用してみました。これがビュー数にどう影響があるのか検証したく、いつもとは違うテイストで記事を作成しております。
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