野生ホップ発見の地~岩内町~
ビールの味の決め手、ホップ
ビールといえば独特な苦みと香りが特徴のお酒。ビールの主な原料は麦芽、水、そしてホップ。麦芽の成分が発酵することによって二酸化炭素(炭酸)、アルコールが生まれ、ビールの主となる香りと味ができます。そしてホップは香りと苦みを決める、雑菌の繁殖を抑える腐敗の抑制、泡もちをよくするなどビールの大きな役割を持つ原料です。
野生のホップがみつかる
ビールの原料にかかせないホップですが、野生のホップが初めて発見されたのが北海道の西の町、岩内(いわない)町です。
1871年(明治4年)、開拓使のお雇い外国人『トーマス・アンチセル』が地質調査で訪れた際に野生のホップを発見したと言われています。
発見された年が1871年…イワナイ年!?驚きの偶然です!
岩内町産のホップ
岩内町では野生のホップが発見され150周年を迎えた2021年に新たな活動が始まりました。地場の素材を活用したストーリー性を有するブランド産品の開発を目指し岩内町の関わりの深い『ホップ』の栽培に力を入れています。
ホップの種類と特徴
ホップは種類が豊富で世界中で100~300以上あると言われています。ホップは高温、多湿が苦手で雨の少ない冷涼な気候を好み、涼しい潮風が町全体に吹き抜け、湿気のこもりにくい岩内町の地形はホップの栽培に適しています。今年度(令和4年)岩内町で栽培しているホップは5種類です。
ホップの苗植え体験
昨年はホップの収穫体験をさせていただきましたが今年は苗を植えるところから体験させて頂きました!ホップは種からではなく苗からの栽培が一般的です。同じホップでも大きさ、太さ、色など見た目も違いました。
誘引と剪定作業
去年植えた苗達はすくすくと育ち、冬には地上部は全て枯れてしまいましたがまた春になり今年もそこから芽が出てきて去年よりも大きく育ちます。ホップは柱などに巻き付きながら10m以上も伸びていくので、去年植えたホップ達は「誘引(ゆういん)」という、伸びてくる「つる」を上に向かうようにする作業と剪定をしました。
2種類のホップが仲間入り
今年は「ザーツ」と「トライアンフ」の2種類追加。お隣の畑に植えました。作業をした日は5月11日。まだまだ肌寒い日が続く5月ですがこの日はとても暖かく作業日和でした!穴を掘り、苗を植え、たっぷり水やりを。
ホップの収穫時期
「ホップ」の存在は知っていましたが現物を見たことは今まで無かったので初めてホップを見て触った時はとてもかわいい実で感動しました。今回植えたホップがビールになるんだと、今からわくわくしています。収穫予定は8月~9月頃。どのように成長していくかとても楽しみです!