ゆり根を食べる。
お正月の食材といえば。
昆布、黒豆、数の子・・・・・・・
そして、ゆり根。
小さな小さなりん片から、5年もの月日を経て、食卓にやってくるゆり根。
甘くて、ほのかな苦味があって。
おしゃれ感のある味です。なんとなく。
ゆり根のポタージュです。
ゆり根はりんぺんという厚くて白い、花びらのようなモノの集合体です。
それはそれはデリケートで、ぶつかると茶色くなってしまいます。
だから、おがくずのお布団の中に包まれています。
買ってきて、おかくずから出したらさっと水で洗います。
もし、りんぺんの先が茶色くなっていたら、ピーラーで削るといいですよ。
それでは作り方です。
★りんぺんにはずしてボウルに入れ水で洗ってからフライパンに入れます。そして、バターと水、塩少々を入れて蒸し煮します。
もちろん、少しの昆布を入れると味はいっそう引き立ちますから、あれば
是非入れてください。
★ゆり根が充分にやわらかくなれば、スプーンやフォークでつぶします。きれいにつぶれます。
★そこに水を入れてスープ状にのばして、できあがり。
お好みでスープ顆粒を入れてもいいのですが、私はゆり根そのものの味でいただくのが好きです。
このスープは関西テレビのバラエティ番組でご紹介しました。
こちらはグラタンです。薄きピンクはギョニソ(魚肉ソーセージ)です。
かわいくなりますよね。
つくり方は、こうです。
★ゆり根大1個分のりんぺんをやわらかくなるまで蒸し煮します。スープの最初と同じです。
★水分がなくなったら、小麦粉大さじ1を振り入れてなじませます。
★そこに牛乳を150cc強少しずつ入れます。200ccほど入れてやわらかめのホワイトソースにしてもいいです。
★塩・こしょうで調味します。
★耐熱皿に入れて、溶けるチーズを好きなだけ振りかけてオーブントースター高温200~220度でチーズに焼き色がつくまで焼いてください。
☆小さく切ったギョニソを入れるなら、りんぺんを蒸し煮して水分がなくなったところで入れてください。
お正月だから買うゆり根。
ひとつ多く買って、こんな料理はいかがでしょう。
蒸し煮をペーストにして、お砂糖と生クリームを加えて、いちごなどのフルーツと合わせてデザートにしてもおいしいですよ。
よかったら試してみてください。
☆北海道は全国一のゆり根の生産地です。
後志(しりべし)の羊蹄山(ようていざん)山ろくの美しい村、真狩(まっかり)のマスコットキャラはゆり根の形のゆり姉さんです。
生産者が商品化した6次産業化商品の第一世代「ゆり根のスイートコロッケ」があります。
十勝地方のゆり根も欠かせません。
土地、土、水が違えば味は違います。機会があれば、違いも楽しんでみては?
👇真狩村でゆり根の収穫を手伝うわたくしは向かって右の小さいほうです。
全員が腰につけている発泡スチロールは、畑に座っての仕事の椅子替わり。かなり楽になるんですよ。