北海道岩見沢東高等学校
防災サミットに参加して
皆さんこんにちは!
北海道岩見沢東高等学校です!
今回の防災サミットは、岩見沢東高校ボランティア部から2人で参加させていただきました。サミットでは、実践発表や協議を通じて、「防災」について考えを深めることができました。
【実践発表】
6校の実践発表はすべて目新しく、創意工夫がなされており、我が校でも取り入れたいというものや、これからの時代を生きるために必要となるような知識を学ぶことができました。
苫前商業高等学校の「くまっぷ」の作成や、奥尻高等学校のスクーバダイビングによる防災の取り組み、伊達開来高等学校の火山と共存する防災といったその地域・高校の特色がよく表れている防災は、私たちにとってとても新鮮な取り組みでした。これからは、私たちも自分の住んでいる地域や、通っている高校ならではの防災を考えていきたいと思います。
また、上磯高等学校の生徒会外局による活動や霧多布高等学校の避難訓練の実施といった、どちらも「生徒」が主体となって行っている取り組みも印象に残っています。私たちも、「大人が言うからやる」のではなく、自分たちができる主体的な防災への取り組みを積極的に考えていきたいと思います。
さらに、岩手県大槌高等学校の東日本大震災の教訓を次の世代へ伝える取り組みは、実際の経験も含め、とても貴重なお話を聞くことができました。もし、私たちが、震災時に災害ボランティアなどに参加させていただくことがあれば、実践発表で話して頂いたことを活かして活動したいと感じました。
【全体講演】
全体講演では、北海道教育大学釧路校教授の境 智洋先生に、「防災の担い手として高校生に期待すること」というテーマで講演していただきました。特に印象に残っているのは「防災小説」の取り組みです。大災害を小説の中で体験するという、私たちの知らない防災の世界にとても興味を持ちました。実際の作品例を拝見させていただき、災害に不安を感じながらも、希望を持っている作者の思いに感銘を受けました。
私たちも、実際に「防災小説」を書くことに少しだけチャレンジしてみました。小説の構想を練りながら「◯◯が起こったら✕✕する」「今のうちに◯◯しておくとよさそう」などと、事前にシミュレーションをしておくことも大切だと思います。小説を作る側も、読んだ側も、「防災」について異なる視点から考えることができる、防災小説の魅力を感じることができました。
【協議】
協議では、岩見沢緑陵高等学校の方々と、自分たちの考えてきたアクションプランについて、お互いにアイデアを出し合い、ブラッシュアップすることができました。改善点だけでなく、良い点も多く教えていただき、今後の活動の参考にもなりました。岩見沢緑陵高等学校の皆さんとともに、さまざまな角度から、「防災」についてお互いに意見を深めることができ、とても有意義な時間となりました。
さらに、岩見沢緑陵高等学校の皆さんのアクションプランだけでなく、他の学校のアクションプランも拝見させていただきました。私たちが選んだ災害と同じ災害でも、別の角度からアプローチしているアクションプランや、私たちが当初作ろうとしていた「雪害」に対するアクションプランもあり、さまざまな視点から「自分ができるアクションは何か?」を考えさせられました。
【防災サミット全体の感想】
全体を通して、防災についての知識だけでなく、何かを企画し、実行するという力もこの防災サミットで学ぶことができたと思います。今すぐではなくても、将来、確実に役に立つ力を身につけることができたというのは強みになると思いますし、活かしていきたいと思います。「防災」の2文字を身構えて捉えるものではなく、ゲームやクイズ、ダンスなどの楽しい取り組みも交えながら、日常的に取り組んでいきたいと強く感じました。地域防災の担い手として、今回のサミットで得たことを活かし、自分から行動したいと思います。
【最後に】
最後になりますが、実践発表をしていただいた上磯高等学校、苫前商業高等学校、伊達開来高等学校、奥尻高等学校、霧多布高等学校、岩手県大槌高等学校の皆さま、講演をしてくださった北海道教育大学釧路校教授の境 智洋先生、一緒に協議してくださった岩見沢緑陵高等学校の皆さま、私たちとともに参加していただいた190名の皆さまをはじめとした、この防災サミットに携わっていただいた全ての皆さまに感謝の意を表します。
「防災」について、高校生の私たちができることを考えるとても貴重な機会になりました。
本当にありがとうございました!