
保険の更新って必要?更新型 vs 終身型の違いを解説
「そろそろ保険の更新時期だけど、このまま更新していいのかな?」「更新型と終身型って具体的にどう違うの?」
そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。この記事では、保険の更新の必要性や、更新型と終身型の特徴・メリットデメリットをわかりやすく解説していきます。保険をどう考えるべきか、整理するお手伝いになれば幸いです。
1. 保険の更新とは?
1-1. 更新型保険の仕組み
一般的な定期保険や特約でよく見られる「更新型」は、契約時に定めた保険期間が満了すると、その時点の年齢・健康状態などを考慮しながら改めて契約し直す(更新)仕組みを指します。
たとえば「10年更新型」の場合は、10年ごとに保険会社から「更新のご案内」が届き、継続したい場合はそこから先の10年も同じ保険または見直した保険内容を契約することになります。
メリット
若い時期は保険料が比較的安いことが多い。
ライフステージの変化(結婚、出産など)に合わせて、ある程度まとまったタイミングで見直しがしやすい。
デメリット
更新ごとに保険料が上がる。
年齢が上がるほど死亡保障のリスクは高まるため、同じ保障を継続しても保険料が割高になりやすい。
健康状態によっては更新が制限されたり、条件付きでの引受となる場合がある。
1-2. 更新は本当に必要?
更新型の保険では、一定期間の区切りをもって見直すことができます。しかし、年齢が高くなるにつれ、一般的には保険料が上がっていきます。そのため、「トータルで見ると高額な保険料を払っていた」というケースになる可能性も。
「更新で続けるべきかどうか」を判断するには、これからのライフステージや家族構成、そして保険料を無理なく支払い続けられるかをしっかり考える必要があります。
2. 終身型保険とは?
2-1. 終身保険の仕組み
「終身型保険」あるいは「終身保険」は、名前の通り一生涯の死亡保障を得られる保険です。保険料の支払い方法(払い込み期間)はさまざまなプランがありますが、一度契約すると途中で打ち切ることがない限り、一生涯の保証が続きます。
メリット
終身で保障されるため、必ず死亡保険金が支払われる(加入時点での条件を満たす前提)。
解約返戻金があるタイプが多いため、「貯蓄性」としての側面も持ち合わせている商品がある。
契約時点の保険料が原則固定なので、更新による保険料アップはない。
デメリット
定期保険(更新型)に比べて保険料が高めに設定されるケースが多い。
貯蓄性がある分、短期解約すると返戻率が低くなり、損になりやすい。
必要保障額が大きい場合は、終身保険だけでまかなうと保険料が高額になりがち。
2-2. どんな人に向いている?
相続対策やお葬式代など、確実に必要なお金の備えがほしい方
終身保険は必ず死亡保険金が支払われるため、相続税や終末期の費用、葬儀費用の準備として重宝されます。ある程度の長期的な貯蓄性を兼ねたい方
解約返戻金があるタイプであれば、資産形成の一部として考えることも可能です。ただし「保険料より返戻金が大きくなる」とは限らないので、長期契約が前提になります。
3. 更新型 vs 終身型、それぞれの比較

4. 具体的に選ぶときのポイント
4-1. ライフプランを明確にする
家族構成・将来計画
子どもの年齢や進学費用、家を建てるタイミングや配偶者の働き方などによって、必要な保障と期間は異なります。必要保障額の推移
子育て世帯では、子どもが独立するまでの教育費や生活費に備えたい期間がメインになるため、定期保険(更新型)を活用し、大きな保障額を安い保険料でカバーするのが合理的な場合もあります。
一方、一生涯にわたって「最低限の葬儀費用や相続税対策」が必要な方には、終身保険が適していることもあります。
4-2. 保険料と保障内容のバランス
更新型(定期保険)
若いうちは安く大きな保障を確保しやすいですが、更新時の保険料アップを見落とすと家計負担がどんどん増加する恐れがあります。終身型(終身保険)
更新がなく、長期的に保険料が固定されますが、そもそもの月々の保険料が定期保険より高くなりやすいです。また、貯蓄性(返戻金)を重視するのかどうかでも保険料が変わってきます。
4-3. 商品ごとの特約やオプションも確認
特約の有無
特約を追加すると、その分の保険料が上がりますが、がん・三大疾病などの特定疾病を手厚く保障できる場合もあります。払い込み期間と解約返戻金
終身保険では、払い込み期間(例:60歳まで払込、65歳まで払込など)をいつまでに設定するかで、保険料負担や返戻金の水準が変わります。
5. まとめ:更新型も終身型も、目的と期間を意識して選ぼう
更新型保険(定期保険)
若年層や子育て世帯など、一定期間だけ大きな保障を確保したい人に向いています。ただし、更新のたびに保険料が上がる点と、更新時の健康状態によっては制限があることに注意が必要です。終身型保険(終身保険)
一生涯の死亡保障が確保され、貯蓄性があるものが多いのが魅力。一方で月々の保険料は高くなりやすく、短期解約は損になりやすい点を考慮して選ぶ必要があります。
いずれにしても、保険の選び方で大切なのは「いつまでに、どれくらいの保障が必要か」を明確にすることです。家族構成やライフステージを見据え、無理なく続けられる保険料で、あなたの目的や希望に合う形態を選びましょう。
あなたに合った保険を見つけるヒント
ライフプラン表を作り、将来のイベント(進学、結婚、老後など)のタイミングと費用を把握する。
必要保障額と必要期間を明確にし、「定期保険」か「終身保険」かを比較する。
家計負担を見ながら、毎月いくら保険料に充てられるかを計算する。
特約や貯蓄性をどの程度重視するかをあらかじめ考え、保険会社やプランを絞り込む。
保険は人生の安心材料ですが、必要以上の保障や合わない保険に加入すると家計を圧迫する原因にもなります。更新型か終身型か、一人ひとりの家族状況や将来の見通しによって最適解は異なります。迷ったときはファイナンシャルプランナーや保険の専門家に相談するのもよいでしょう。家族の将来をしっかり守るために、賢い保険選びをぜひ心がけてください。
8.無料相談のご案内
いいなと思ったら応援しよう!
