【3ー14限目】「GNP営業」ってなんでしょう?
義理・人情・プレゼント
を武器とした営業スタイルのことが「GNP」って呼ばれている。
営業でGNPは大切よね。
大切なんだけど、
平成8年までの保険業界は保険商品に差がないうえに、保険の教育をしっかり受けていない保険外務員が多かったから、GNPでしか差をつけることができない外務員が大半だった。
ということで、
女性外務員はまず親戚・友人から契約をもらう。(身近に保険のおねえさんいるよ・いたよって人、多いよね)
他にも、
家をピンポンして「この地区の担当になったのでご挨拶にきました~」とカレンダーとタオルを渡すとかかつては多かった(軒並飛込み営業)。
あと、職場にお菓子を配る保険のおねえさんがいて、
新卒で入社した男の子に「おにいさん~、社会人になったんなら、保険の1つ2つ入っておきなよ~」と話しかけたりするわけだ(職域営業)。
(今は、セキュリティの強化で、軒並飛込み営業や職域営業は減ってきてるで)
一方、合理性に欠ける営業が過剰すぎて、「そんな保険に加入してるなんて知らなかった」とか「断れずに泣く泣く加入した」みたいなトラブルは尽きない。
最近、カフェで年配の女性外務員さんと若い女性外務員さん3人が、若い男性を囲むように座り、年配の女性外務員さんが
「あんた、男らしく決めなダサいで」
って恫喝して無理やり契約させているのを見たよ(´;ω;`)
こういうのは良くないよね。
女性外務員の仕事についてふみこんで知りたい人はこちらを参考に(参考程度にね)。
さて、
今は、保険商品を選べる時代。
それでもなお、こういう営業戦略をとっている生命保険会社があるのは、商品の保険料が高くて、商品比較の舞台に持ち込むと不利だからかもしれない。
なんで保険料が高い商品を売っているのかというと、
・1990年ごろの予定利率が高い契約が残っているから(近い将来、多額の保険金支払いが控えている)
・大手のブランド力と安心感で商品力が劣っていても売れるから
・大量に抱えている社員の給料を払い続けないといけないから(安い商品を作ろうもんなら、「お前、それで外野(外務員)を食わせていけるんか!」って怒られちゃったりするんだってさ)
といったことが考えられる。
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保険会社が今まで多くの人を救い、たくさんの雇用を生み出し、日本経済の発展に貢献してきたのは素敵なこと。
一方で、その成長には消費者側が犠牲になっているケースもある。
次は、多くの人が泣き寝入りになっている事案、
【3ー15限目】「転換」ちょっと待った!(おたからほけんについて)
でございます。