【2-28限目】情報の非対称性(騙し騙され・・・)
保険を勧められるとき「商品の良いとこばかり言い並べて、デメリットやリスクを説明してくれない!」と、
消費者側が「騙される」という印象が強い人も多いんじゃなかろうか。
そういう問題は、「保険業界のレキシ編」以降で説明していくから楽しみにしといてね~
一方で、
保険を使うリスクが明らかに高い人ばかりが保険に加入してしまうと、保険の原則が破綻してしまう。
そういったことを防ぐために、
保険会社は、リスクが高い人を契約できないように審査している。
審査して、保険会社側から「加入できません」といわれることを、「謝絶」っていうよ。
審査基準は保険会社によって異なるのと、基準は非公開なので、謝絶の理由を教えてくれることはない。
ちなみに、この審査には「保証会社」とか「信用情報機関(ブラックリスト)」は関係ないで。
さて、
保険会社はどんな観点でリスクが高い人を判断するかというと、
◆道徳的
◆職業
◆身体的
◆健康状態や過去の病歴
の4つ。
それぞれざっくりと説明していくで~
◆道徳的な観点
「保険金で儲けてやろう。うしし。」
っていう消費者側の悪だくみを防ぐために、保険会社はいろいろ対策している。
まず、不正を排除するために、反社は保険に加入できない。
また、公共性に反するという理由で、生活保護受給者も加入できないで。
これらは、加入した後に明らかになった場合でも、契約解除になりうる。
ちなみに、保険に加入したとしても、
名探偵コナンに出てくるような保険金殺人はもちろん支払われないで。
詐欺や死刑や違法薬物といった犯罪行為が原因というのもアウト。
泥酔もアウトのことがある。
あとは、保障開始から3年以内の自殺もアウト。
「ん?4年以上だと支払われるん?」と思うかもしれないけど、遺族が路頭に迷わんように、基本は支払われるよ。
重要なのは、「保険金目的で自殺するために保険に加入したかどうか」という観点。
「保険金のために自殺するんや」という意思は3年以上続かないだろうっていう保険会社の判断やね。
ちなみに、平成10年ごろまでは「1年以内の自殺」やったけど、1年だと「自殺する」という意思が継続できてしまうことがあったんやね。
・・・とにかく、自殺はあかんで(電話相談)
続きの
◆職業の観点
◆身体的な観点
◆健康状態や、過去の病歴の観点
については、次の、
【2-29限目】保険に入りたい、けど入れない(告知ってなに?)
で説明するね~