【4ー14限目】「医療保険に入らなくてよい説」について考察
仮に、健康な40歳の人が、
医療保険【入院日額5000円(1入院につき60日限度) / 手術給付金10万円 / 保険期間=終身 / 払込期間=終身 / 保険料=月額3000円】に加入したとしよう。
90歳まで生きたとして保険料の払込総額は180万円。
360日入院すれば、払い込んだ保険料の元が取れるね。
「手術を伴う22日の入院」を7回とかでも元が取れる。
なお、平均入院日数は約16日。
1984年の平均入院日数が約55日だったころに比べると、3分の1ほどの短さになってる。
さらに「医療技術の進歩」「国の医療費削減対策」で、入院日数は今後も短くなる。
そう聞くと、「相当、病気やケガを繰り返して入院・手術しないと、医療保険で元は取れないな」と思う人も多いだろう。
一方、医療保険に入らなければ180万円の貯蓄ができるってことだ。
保険は「元を取るため」に入るもんじゃないが、入らなくて済むのなら入らない方がいい。
ということで、医療保険に入らなくて済むように、
「保険以外の手段がないか?」を考えよう。
①国や会社からの保障
「高額療養費制度」「(会社員なら)傷病手当金や有給休暇や労災保険」などのおかげで、月の医療費が10万円を超える人は少数。
ただし、自営業・フリーランスなど「働けない=収入がない」という人は、②と③で必要になる金額が増えるよ。
②貯蓄
医療費に使える貯蓄が十分にあれば医療保険要らないかもね。
③家族や親戚に助けてもらう
迷惑かからないなら医療保険要らないかもね。
※参考 【4ー12限目】結局どの保険に入ったらいい?(考え方)
保険以外の手段でどうしようもならないようなら、医療保険を検討しよう。
もちろん、保険の「入る・入らない」に正解はないで。
なお、医療保険に入らないことにした人は、病気やケガが増える老後に向けて、貯蓄はしていこう。