【2−18限目】「火災保険・自動車保険の保険料が上がります!」のなぜ?
保険料は、
「リスクに応じて平等にしようぜ」ってことと、
「保険料の総額と保険金の総額をええかんじに等しくしようぜ」
ってことで計算されているよ。
参考:【1−9限目】とても気になる“保険料”のうちわけ
さて、
損害保険会社は
「思ったより保険金の支払いが多くなってしまった!」
ってことを調整するために、保険期間を「1年」とか「最長5年」とか短くして、都度都度保険料を見なおしている。
というのも、
火災保険や自動車保険といった損害保険は、
「自然災害」とか
「自動車の性能の進化」とか
「増税」とか
その年その年で支払われる保険金の変動が大きいからね。
ところで、
近年は、自然災害が増えたり、消費税が増えたりしたことによって、「保険料上がりました~」ってニュースが多いよね。
ちなみに、保険料には消費税がかからないけど、保険会社が支払う保険金(修理費とか)は消費税込み。
つまり増税によって保険会社が支払う保険金が増えることで、保険料も増えるってことやね。
あと、保険商品が複雑すぎて「え?これ支払われないの?」と加入者が困るケースが多かったことを反省して、保険会社はシンプルな保険商品を作る傾向になってきた。
シンプルにするってことは、「紛らわしい部分は支払うようにする」ことも多い。
こういう時代背景があるから、”全体的に保険料が上がってる気がする”のは正解やで。
他にも、”契約ごと”で保険料が上がったり下がったりするよ。
保険会社は「この契約は保険金を支払う”確率”と”金額”、高いかな~低いかな~」という判断を、
自動車保険なら
「住んでる地域」「運転者の年齢」「クルマの型式」「事故歴(ノンフリート等級)」「免許証の色」「走行距離」
とかで計算している。
その結果、「引っ越しして住む地域が変わった」とか「事故を起こして保険金を受け取った」とか「走行距離が増えた」とか、そういった理由で、保険の更新時に「あれ?保険料上がった?」ってことが起きるんやで。
火災保険なら
「住んでる地域」「建物の構造」
とかが基準となっている。
※おまけ(噂話あり)
住む地域によって自動車保険の保険料が変わるのは、
「運転マナー」「道路の広さ」「冬の地面凍結」「人口が少ない」「災害の多さ」「保険加入率が低いから安くするという戦略」といった背景がある。
ちなみに、
保険料が高いのは「名古屋走りと自動車社会の愛知・岐阜」「雪国の北海道」
保険料が安いのは「保険加入率の低い沖縄」「人口密度の低い岩手・島根」。
火災保険の保険料の地域差は、災害の多さに基づくで。
損害保険は「原価が後で決まる」っていう特殊な商品やねん。
さて、次の1分講座は、
【2−19限目】保険って請求しすぎるとどうなるの?
やで~
おたのしみに~