【4ー12限目】結局どの保険に入ったらいい?(考え方)
さ~て、みなさんお待たせしました!
「結局、どの保険に入ればいいの?」って質問にお答えしていくで。
まずお伝えしておきたいのは、次の3点。
①保険の入り方に正解はないで
例えば「死亡保険に入らない」と決めた次の日に亡くなるかもしれない。
保険は「入るのも覚悟、入らないのも覚悟」ってこと。
②保険は万能じゃないで
「生きていくうえで起こりうるリスクを、すべて保険で備えようと思ったら、月々数十万円の保険料を払っても足りへんで」ってこと。
③保険の基本的な考え方はギャンブルやで
保険の基本的な考え方は、
「月1万円の保険料を払っても、保険事故が発生しなければお金は残らないよ」ってこと。
ということで、
「保険に入る・入らない」の覚悟を持つための判断基準
を2つ伝えるね。
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まず1つ目
「保険以外の手段がないか?」を考えよう
リスクへの対応手段の優先順位は、上から順に、
①国や会社からの保障
②貯蓄(保険料を減らせばその分将来の貯蓄額も増えるね)
③家族や親戚に助けてもらう
・・・それでもどうしようもならないことを、
④保険
で備えよう。
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2つ目
「保険が助けてくれること」に優先順位をつけよう
多くの営業さんは「病気・ケガによる通院・入院リスク」や「長生きリスク」など、”起こりやすいこと”を勧めてくる。
なぜかというと、リスクをイメージしてもらいやすくて、保険を売りやすいから。
そういった保険に入るのが悪いわけではないけども、あとから本当に必要な保険を追加することで、保険料の負担は重くなってくる。
そうならないように、まずは「保険が助けてくれること」の全体を洗い出して、優先順位をつけよう。
優先順位のつけ方は「いざなってしまったときに、経済的にどうしようもなく困ってしまう順」で考えよう。
皆さんそれぞれ、収入も仕事も人生計画も価値観も異なるから、「優先順位の答えはこうです!」とは言われへん。
あくまでも例として優先順位をつけてみるから、参考にしてね。
【1位】
日常生活や自転車の運転中に、他人をケガさせたり、他人のモノを壊してしまったときの出費
↓↓
だれにでも起こりうることで、億を超える高額な賠償の可能性もある。
個人賠償責任特約は月数百円ほどの保険料だから、必ず加入しよう。
【2位】
クルマを運転していて、他人をケガさせたり、他人のモノを壊してしまったときの出費
↓↓
クルマを持っている人は、自動車保険の対人対物補償に「無制限」で入ろう。
【3位】
亡くなったときの、家族の生活費
↓↓
残された家族が経済的に困ってしまう場合は、生命保険(死亡保険)で備えよう。
【4位】
火事などで、大家さんや近隣住民に迷惑かけたときの出費
↓↓
火災保険の特約で、賃貸なら「借家人賠償」、隣家と接しているなら「類焼損害保険金」で備えよう。
【5位】
家や家財が傷ついたり壊れたりしたときの出費
↓↓
「家が全壊しても、貯蓄とかでなんとかするで」っていう強者以外は、火災保険・地震保険で備えよう。
~~~~ここまでがほぼすべての人が検討すべき保険~~~~
【6位】
仕事ができない状態になったときの生活費・治療費
↓↓
保険以外の手段でまかなえない金額がある場合、経済的にかなり困る。
就業不能保険を検討しよう。
もしくは、収入保障保険(生命保険)に就業不能保障の特約を上乗せすることを検討しよう。
【7位】
がんによる出費
↓↓
他の病気と違い、健康保険適用外(全額自己負担)の治療を受けることや、治療をあきらめてホスピスに入ることも考えられる。
お金の使い道が自由な「がんと診断されたら〇万円」という保障を検討しよう。
【8位】
介護に必要な出費
↓↓
保険以外の手段でまかなえない金額がある場合、経済的にかなり困る。
若い間の介護リスクは「【6位】就業不能の保障」を優先して検討しよう。
老後の介護リスクに備えて介護保険を検討するのもアリだが、保険料を払うつもりで貯蓄するのもアリ。
【9位】
ケガや病気による入院費・手術費
↓↓
医療保険に入るか検討しよう。
【4-14限目】医療保険要らない説についてを参考に
【10位】
クルマが傷ついたり壊れたりした時の出費
↓↓
自動車保険に車両補償をつけるか検討しよう。
ただ、クルマが傷ついたり壊れたりしたらむちゃくちゃ嫌やけど、経済的な困窮に直結するかというとそうでもないよね。
【その他】
長生きしたときの生活費・子どもの教育費
↓↓
「個人年金保険」「貯蓄目的の終身保険や養老保険」「学資保険」を検討しよう。
ただ、貯蓄は必要だけど、保険以外の代替策がたくさんあるよね。
※参考 【2ー34限目】「保険で貯蓄」のカラクリとリスク
※参考 【2ー35限目】おばあちゃん世代はなんで「学資保険入りや~」って言うの?
他にも「子どもの医療費」「ペットの医療費」「モノの修理費」などは、
「いざなってしまったときに、経済的にどうしようもなく困ってしまうか」というと、そうでもないことが多いよね。
「大切なわが子のケガが心配!」「損したくない!」って気持ちは、むちゃくちゃわかる。
でも、保険に入る前に、
「何のために保険に入るんだっけ?」
「保険料払うつもりで貯蓄したらどのぐらいお金たまるんだろう?」
ってことを、いったん落ち着いて考えてみてね!
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さて、次は
【4ー13限目】結局どの保険に入ったらいい?(具体例)
やで~