【新連載】 夢に手足を。 〜音楽と副業〜 #0
ことばをうまく話せるひとになりたい。
「言葉遣い」がタダでできる一番のおしゃれ、
なんてことをどっかの有名人が言っていた気がするけれど、
本当にその通りだと思う。
見た目と同じくらい、
「ことば」がそのひとを印象付ける。
僕の敬愛する人に、星野源さんがいる。
彼のエッセイを読んだとき、心の奥がぶわっと熱くなるのを感じた。
直感で、すきだ、と思った。
視覚情報が伝わりづらい「本」という媒体の中で、
ここまで人を惹きつけることばを使えるのは、
すごく素敵で、豊かなことだなあと思った。
実は最近、知り合いに占い師がいることがわかった。
個人的には、ものすごく当たる。
かなり信憑性の高いことをバチバチに当ててくれる方で、
その話も今度したいのだけれど。
その方が言うには、僕は「物書き」をやったほうがいいらしい。
歌詞として歌に乗せるのも良いけれど、
文字として、形に残したほうが良い、と。
確かに、しっかり自分の人生を言葉にしたことはあまりない。
自分のような生き方をしている人なんてこの世にいくらでもいる、とちょっと前まで思っていた。
けれど、最近は「いや、そんなことないな」と思うようになった。
仕事を辞め、途方に暮れ、生き方を見失って、
朝まったく起き上がれなくなってしまった時。
どうにか自分と同じような人はいないか、とロールモデルを探した。
自分と同じ境遇の人を見つけて、「ひとりじゃない」と思いたかった。
自分の駄目さをどうにか棚に上げたかったのかもしれない。
でも、みつからなかった。
だから、残しておこうと思った。
もちろん、今将来がばっちりくっきり見えていて、人様のお役に立てる経験をご提供できるかというと、全くもってNOだし、
本当にこの先闇まっしぐらだと思う。
それでも、この「迷い」も含めて、コンテンツとして残す。
これは後々、誰かの助けに1ミリくらいなるんじゃないかな、と思い、
新しく買ったPCをこれみよがしにぱちぱちやっている。
自分の記録として
ひとに「みられる」ところに残すというのは、
とても大切な気がする。
日記は他の人に見せないし、文法なんてめちゃくちゃだ。
ここだったら、人にみせようとして真剣に考えてことばを書くし、
他の人の意見を聞くことだってできるかもしれない。
いつかブログ的なものはやってみたい、とも思っていたので、
この新連載を始めるに至りました。
あ、はじめまして。帆風海です。ほかぜかい、と読みます。
イントネーションは「星野源」と一緒です。「腕時計」ではありません。
(自己紹介のタイミングミスった)
もちろん、僕は絶対に無理をしないので、
おそらく次の更新はかなり先になる予感がするけれど。笑
その瞬間の生のことばを、恥ずかしげもなく残しておこう。
自分の記録として。
夢に手足を。
連載のタイトルは
「ほぼ日」の社長、糸井重里さんのことばを引用させていただいた。
「ほぼ日手帳」といえば、知っている人もかなり多いだろう。
ロ◯トなどでもう何年も手帳売上トップに君臨している手帳だ。
僕は高校生からほぼ日手帳を使っていて、
途中、他社手帳に浮気もしたことがあったが、かれこれほぼ10年くらい毎年買っている。
手帳には、各ページに著名人や文化人による選りすぐりの「ことば」が記されており、
糸井さんが自社サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で毎日投稿されているエッセイの抜粋も多く記載されている。
僕はこのことばたちが大好きだった。
本を読むように、高校の授業中にひたすら眺めていた。
「ほぼ日」というコンテンツが好きすぎて、
大学在学中、卒論提出が1ヶ月後に迫った、20代前半で襲いかかる最も過酷な期間に、
ほぼ日主催イベントのアルバイトに応募し、1週間ほど短期バイトをしたこともある。
僕がほぼ日を読ませていただいた中で、特に大切にしていることばが、
タイトルにもさせていただいた
「夢に手足を。」である。
夢、というと、
僕は小さい頃の癖で「〇〇になりたい」「〇〇を成し遂げる」とか、
どこか大きく考えようとしてしまう。
もちろん、「どうせ夢なんだから」「せっかくなら」と
大きく捉えることはとても大切なんだろうと思う。
けれど、たぶんそういうのが向いていない人もいる。
僕は、ここで言う 「夢」 = 「来年したいこと」くらいだと思っている。
来年どうなってたら今より幸せかなあ、、、を考えて、
それに「手足」をつける。
来年も想像できなさそうだったら、来月でも、明日でもいい。
僕だったら、
「動画編集で来年には〇〇円くらいお金をもらってお友達と旅行に行きたい」
↓ 手足をつける
プロのスクールを受講する
的な。
僕がつける手足は、短くて不器用だ。
しかも早く走ったり、長く歩くと疲れちゃうから、丈夫なのはつけられないけれど、
それでも、確実に前には進んでいる。はず。
そんな感じで、
今僕がテーマにしている、
「音楽と副業」を模索していく記事にしていけたらなと思う。
似たようなことをやりたい人に少しでも刺さったら、
これ以上嬉しいことはない。
それぞれの今僕がやっている活動については、また次回。
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「ほぼ日」構文、とも評される、
糸井さんをはじめとした、ほぼ日の乗組員(社員の方々のこと)たちのことばの紡ぎ方。
やさしく、それでいて心の奥にぐっと押し込まれるようなあたたかな感覚。
ああ、いいなあ。
これをみているあなたに、うまく伝わるかどうかはわからないけれど、
そういうことばを、伝え方を、意識していきたいものですね。
めちゃくちゃほぼ日の宣伝みたいな記事になった笑