「土曜」が好き。
土曜が好きだ。
僕はいまサラリーマンをしている。
いわゆる普通のサラリーマンなので、土日祝日が休日である。
一週間、頭を回転させながら働き、5日連続で同じようなぬめっとした時間を過ごしたあとの、土曜の朝。
明日のことも何も考えなくていい、土曜の朝。
ああ、至福だ。
土曜に青色のイメージがあるのは、多くのカレンダーが青色で表記されているからだと思うが、
仕事をしていて、カレンダーの次のマスが青色だったときの心の軽さたるや。
僕は色の中で青色が好きなのだけど、これが理由であるといっても過言ではない。
土曜が来ることによって、曜日感覚が肌になじむメリットもある。
友人でそういった感覚がない仕事に就いているひとがいるのだが、なんだか心がばたばたしているようにみえる。
かくいう僕も大学生のころはシフト制のバイトをしており、「土日は休み」なんて感覚がなくなった時期もあった。学生は授業があるから、「この曜日はこの授業」と休みはなくともなんとなく一週間を感じやすいが、オトナになってからはなかなか難しい。ぼくにとって、曜日感覚は心に平穏をもたらす大事な要素なのだ。
話は逸れるが、最近、引越しをした。
ポジティブな意味での引越しだけれど、いろいろとばたついて、つかれるなぁ、、となってしまった。
ただ、今日は久しぶりに何もない土曜日。
なにもしないで午前中を過ごしてみた。
ひたすらYouTubeのShortsを縦スクロール。
インスタに移行して投稿をチェック。
気がついたらリール動画のほうの縦スクロールに時間が溶けていく。
みたいドラマ、アニメもあるが、作品が作品なので、その気分ではない。
壁をみる。
チャコールグレーの壁。
この壁と床のきれいなベージュの木材の部屋は、引越しの決め手のひとつだ。
クーラーの効いた部屋。
冷蔵庫が動く音。
遠くに聞こえる蝉の声。
何も考えず、ゆったりと過ごす時間が自分には必要だと改めて感じた。
しかしそれも、健康で五体満足でないと感じられないこと。
土曜だけでなく、一週間すべてにおいて、
心も体も健康で居続ける努力をして初めて、幸せな土曜を過ごせるのである。
あ
…やることができた。
きょうはどんな土曜にしよう。