「情報保障とは何か」が分かったボランティア体験
GAAD JAPAN 2024というイベントで表題のボランティア参加をしました。
私が所属しているサイボウズもスポンサーしているイベントです。
https://www.gaad.jp/
このイベントは「世界各地でアクセシビリティを考える一日」がテーマ。
Webやアプリの話はもちろん、一人ひとりに取って使いやすい・分かりやすいとは何かを起点にした話が印象的でした。例えば何かのサービスをつくる人じゃなくても社内で何か掲示物を作るとき、伝えるときも意識できることがまだまだたくさんある!と気付けるイベントでした。
UDトーク編集ボランティアとは
このイベントではUDトークという文字起こしソフトを入れて、日本語をふりがな付きで書き起こし、同時に英語版も機械翻訳をしてほぼリアルタイムに表示していました。
稀に誤変換があるので、その誤変換を修正するボランティアスタッフをやりました。
UDトークは初めて触るけど事前説明会があり、使い方のコツや優先して修正したほうがいいものの判断軸などを聞き、当日へ!
UDトークの精度・正確さが圧倒的
ZoomやTeamsも最近文字起こし機能が結構すごいよねーなんて思ってたんですが、UDトークの言葉の認識率の正確さは圧倒的でした。これは編集ボランティアの仕事ないのでは?!と思ったくらいです。
「Zoomの文字起こし機能あるからいいよね」で情報保障を終わりにするのではなくて、こういった特化したサービスがあることを知るって大事だなと。百聞は一見にしかずです。
特に「ここまでできるの?!」と感動したのは
「えー」「あー」や言い間違い、言い直し、噛んだところは反映されない(!)
専門用語やスポンサー企業名、個人名が単語登録できる
そもそもの誤変換がなくなる
情報保障をするための用意周到さ
前日にほぼ通しでUDトークテックリハもやって、専門用語の単語登録をやったそう。そしてボランティアへのアナウンスやレクチャーもやって、情報保障とはなんたるかというのを学びました。そして手話対応もある!
受け取る側のためだけじゃなく、発信者が正確に自分の伝えたいことを色んな人に届けるためにも情報保障って大事ですよね。
スピーチする人も意識してる人が多かった(気がする)
本番では、YouTube配信を聞きながらUDトークの文字起こしがあってるか見ます。
配信に若干の遅延があり
先にURトークの文字が流れてくる
配信は10秒遅れくらいで聞こえてくるので、そこで答え合わせができる
その間にもUDトークはどんどん流れていく(!)
という状態でした。
相当な速度で文字が流れていくけど、特に司会のメンバーははっきり・早すぎず喋るのでなんとか追いつける!という感じでした。(それでも普通に聞いたらゆっくり喋ってると気が付かないレベルです)
そもそも早口になると
UDトークの認識率が下がりそう
ボランティアが追いつけない
聞き取れない方も出てくる
などといった可能性があるので、アクセシブルな話し方を意識したいな〜と改めて思いました。
UDトーク編集ボランティアへの嬉しいメッセージも
なんとイベント冒頭にボランティアスタッフの名前を全員読み上げ!
感謝の言葉も添えられていて、そこまで触れてもらえるなんて…と感動してしまいました。
すべての人に関わる話が多かったので、アーカイブが公開されたらぜひ見てほしいものばかり!!
カンファレンスのボランティアスタッフ業をやると、また違った角度でカンファレンスの成り立ちが知れて良かったです。