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歴史学者 保苅実(1971.7.8-2004.5.10)

こんにちは。早逝した歴史学者 保苅実の姉、由紀です。最愛の弟を悪性リンパ腫で亡くしてから17年の月日が流れました。メモリアルウェブサイト"Being Connected with HOKARI MINORU"を立ち上げ、彼が遺した唯一の著書「ラディカル・オーラル・ヒストリー:オーストラリア先住民アボリジニの歴史実践」の活躍を見守り、彼のラップトップに残っていた英語原稿を"Gurindji Journey: A Japanese Historian in the Outback"として出版。「保苅実とつながる会」を通じて、保苅実記念奨学基金の寄付集め、「保苅実写真展」の企画・開催、図録販売等の活動を行ってきました。

今年7月8日、彼の50歳の誕生日プレゼントとして、ウェブサイト"Being Connected with HOKARI MINORU"を、オーストラリア国立博物館のデジタルアーカイブTroveに永久保存を、受け入れていただきました。

Troveは一般の検索サイトからは検索されないように守られていますので、できるだけ多くの方に、このことを知っていただき、hokariminoru.orgはいずれ閉鎖、サイト内の'Latest Mino' by Yukiを別の場所で再出発。そこと連携しながら、こちらのnoteから情報発信を続けていきたいと思います。

トップに使う写真は、彼が撮ったものを使います。今回の写真がそうですが、写真展の図録「カントリーに呼ばれて〜ラディカル・オーラル・ヒストリーとオーストラリア・アボリジニ」で使用したものも出てくるかもしれません。(ちなみに、図録はまだ販売中です。売り上げはオーストラリア国立大学・保苅実記念奨学基金に寄付します。)

「これは、僕のわがままなのですが、大好きなみなさんといつでもつながっているという感覚がどれほど、 僕を安心させているかわかりません。だから、 どうか僕とつながっていてください。祈りでもいい、ただ思い出すだけでもいい、会話の中で登場するのでもいい。どうか僕を孤独にしないでください。 人とのつながりのなかで今の僕があり、今の僕がささえられています。」

こんな彼の想いを大事に大事にしてきました。これからも大事に大事にしていきます。このnoteから、彼と皆さんとの新しいつながりをクリエイトし、もっともっとこのつながりを広げていけるよう、心から願っています。

どうぞよろしく。


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