ホウカンTOKYOの森 vol.2・vol.3【人生の卒業旅行】開催レポート
ホウカンTOKYO杉並・中野主催で、定期的に開催している学習・交流企画「ホウカンTOKYOの森」。
今回の開催は、第一回に引き続き、緩和ケア認定看護師の河野佳代がリードして行うワークショップ「人生の卒業旅行~逝こう、過去と未来を結ぶいのちの旅へ~」。ご好評をいただき、9月は10日・17日の2回に分けて開催しました。
「人生の卒業旅行」は、アメリカのホスピスで行われている教育プログラムである「死の体験旅行®」をベースに作られたプログラム。自分にとって大切なものを書き出し、病から死までの物語の中で手放していく…という過程をとおして、自分にとって大切なものが何かを見つめなおし、日々の暮らしの中や人との関わりに生かしていくための死の疑似体験です。
そうして死を自分事として捉えることで、死を過剰に恐れたり忌み嫌うのではなく、個々の自分自身の価値観を広げて深めていくことにつなげていきます。
自分にとって大切な人・物・事・場所を書き出していき、それを死(卒業)への”旅行”の中でひとつひとつ手放していきます。
自分の人生を終えるとき…最期に浮かんだのは、どんな想いや言葉だったのでしょうか?
<参加者から寄せられた感想>
・病になって迎える死の過程と、老いによって迎える死の過程では、失うものも違うのかなぁと目の前の方に思いを寄せることが出来ました。
・自分がどんどん出来なくなっていく辛さ、色々な事を手放す喪失感を、そばにいる誰かがわかってくれていることはとても救いになるのかもしれないと思いました。
・最後は、ありがとうって言って旅立てると思ったけど、出てきた言葉はごめんね、だった。大切な人を残して苦労や迷惑をかけることもある…と思ったら、残された時間の中で何が出来るのだろうと改めて考えさせられた。
・大切なものは、ただの「もの」じゃなくてその人にとっては誰かとの思い出のあるもの。だから、そこには生きてきた時間も一緒にある。断捨離!終活!と周りの人が一方的にものを片付けてしまうのは、その人の思い出も捨てている事になるのかもしれない…と考えさせられた。
感じることや感じ方は人それぞれ。涙を流す方もいれば、気づきや学びを経て晴れやかな気持ちになる方もいます。
仕事の中で他人の人の死と向き合うことが多い医療・介護者だからこそ、自分の生と死について改めて向き合う機会は貴重な時間。死から生を優しく見つめ直せる「人生の卒業旅行」…皆さんも一度体験してみませんか?
「人生の卒業旅行」は、ホウカンTOKYO杉並・中野にて今後も定期開催予定です。
ご興味がある方はぜひお問い合わせください。
(※手指衛生、アルコール消毒、マスク着用、アクリル板の設置、少人数での開催、など感染対策を徹底して開催しています)
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主催:ホウカンTOKYO杉並・中野(事業所名:ホウカンTOKYO本部)
■連絡先
TEL:03-5913-7299
FAX:050-3156-2824
■所在地
〒166-0012 東京都杉並区和田3-32-9
(丸ノ内線 東高円寺駅より徒歩約3分)
■Webサイト
https://hokantokyo.jp
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