②デイサービスに入浴サービスはない。
前回価値観、文化の違いを尊重するについて書きました。
興味がある方はまず、こちらをどうぞ。
今回は、②デイサービスには入浴サービスがない。について書きたいと思います。
私が視察に伺わせていただいたオーストラリアの全デイサービスには、入浴設備がありませんでした。
日本ではあり得ないことです。
日本のデイサービスは入浴目的で通われる方も珍しくなく、ほとんどの方が入浴されます。
しかし、オーストラリアは集団で入浴する文化がなく、人前で裸になることは子供も頃からあり得ないそうです。
そのため、入浴に困るような高齢者は自宅ではなかなか過ごせず、ナーシングホームなどの施設に入浴する流れとなっています。
これぞ文化ですね。
結果、介護度の高い方、日本でいう要介護3以上程度の方はほとんどデイサービスに通っている方は少なく、オーストラリアのデイサービスに通う方は軽介助のご利用者様、CHSP(日本の要支援)の方が半分以上の割合を占めます。
在宅で最期まで過ごしたいけど、現実的な選択肢に上がってきていないような気がします。
オーストラリアの方が進んでいると言われる医療介護業界。
本当にそうなんでしょうか?
確かにナーシングホームはとても素晴らしい施設が多い。
今日まで3か所見せてもらいましたが、どこも施設は綺麗であり、ホスピタリティも高く、自由度も高い。
ただ、お金がない人は入所することは難しい。
月々のお金はもちろんですが、入居のタイミングで50万豪ドル、日本円で5000万円ほど必要です。
では入れなかった方はどこに行くのでしょうか?
この辺りはなかなか分からないところ。
視察後半ではこの辺りしっかり勉強していきます。