オーストラリアの人員配置に決まりはない。
日本のデイサービスは、管理者・生活相談員・介護職員・看護職員・機能訓練指導員の配置が人員基準と定められています。
介護職員の関しては、ご利用者様の人数が16人以上になると、ある一定のところで人数を増やす必要があります。
要は、どんなにご利用者様が少なくても最低限のスタッフが配置され、質の担保を求められます。
それに比べ、オーストラリアでは施設基準というものが存在しません。
各事業所によって、適切な人数を配置するという形になります。
視察に行ったところでは、15名程度のご利用者様に対し、スタッフ3名で回していました。
3名のスタッフで、送迎から調理、レクリエーションまですべて対応します。
ただ先日も書いたように、来られる方は介護度が低い方が多いため、バタバタ忙しい印象はありませんでした。
トイレも1人で行かれるご利用者様がほとんどで、スタッフがついていっても見守りレベル。
それであれば、十分対応できますね。
しかしこれはあくまで、介護度が低い方を対象としたデイサービスだからなんとかなります。
逆に、オーストラリアのデイサービスに介護度が高い方がいない理由はここにあるとも感じます。
日本は介護度が高い方の方が事業所にとっては単価が高く、収益を得やすい。
そのため、受け入れを積極的にするという背景もあります。
その点、介護度が高い方でも、日中外出できる。
ご家族の時間も作ることが出来る。
現状は良い制度設計だと思っています。