彼女に殺され続ける僕と彼女が変えてしまった「なにか」

僕は今まで花譜さんに殺されてきたし、これからも殺され続けるだろう

noteの皆さんはじめまして。自己紹介はそのうちするかと思います。

先日、2019/08/01 花譜ファーストワンマンライブ「不可解」にいってきましたので、多くの観測者さんにならって、思うことを書き連ねようかと。はじめは、すこしネガティブな内容が続くかと思いますが、最後はちゃんとポジティブな感情になったので、それでも良ければ読んでいただけると幸いです。


ライブが始まる前、初めてお会いした観測者の方々に演出がどうなっているか楽しみだなんて呑気なことを話しながらその時を待った。

始まった。目のまえに映る歌詞、その後ろで演奏するバンド、中央に立って話し、歌う花譜さん、一番後ろに流れる映像、その時間はあっという間だった。僕は音楽になった。流れてくるものにすべてを委ね暴れた。叫んだ。好きだ。


いつのまにか終わってた。ただただ、よかった。


とにかくひとりになりたかった。起きたことを噛みたかった。すぐにネットカフェに入室し、スマートフォンを充電しながらツイッターを開いて「あぁ」「よかった」なんて語彙のないツイートをした。Vの音楽が明らかに目の前で変化した。「僕は死んだんだきっと今日」 そう思った。昨日までの僕はいなくなってしまった。時間とともに少しずつ語彙が戻ってきて、起きたことを断片的に飲み込み始める。

疲れてしまったので横になって眠ってしまった。


朝起きたら昨日のことは、本当にあったことなのか心配になった。幻のようで、あのとき間違いなくそこにいた花譜さんはもうどこかにいってしまった。また、バーチャルの世界に戻ってしまった。すこしだけ残るハッキリとした記憶と流れているツイートから幻ではないと実感した。

午前中は、関東まで来たついでに帰省するためにコインランドリーにいって洗濯をして、パンフレットを残して戦利品を自宅に送り、観測者の方とエンカウントしたりして、あんまりツイッターを終えてなかった。

もろもろを終わらせて電車に乗ってツイッターを見始める。すると、語彙力が戻ってきた観測者さん達のnoteが流れてくる。それをひとつずつ読んでいく。素晴らしい文章にライブの瞬間がフラッシュバックしてくる。

電車の中なのに思い出して泣きそうになる。訳のわからない沢山の感情が溢れだして苦しい。せっかくまとまりつつあった感情がnoteによって揺すぶられる。つらい。この感情をどう処理したらよいかわからない。無理。きつい。泣きそう。爆発しそう。この状態が続くのならば死んだ方が楽かもしれない。死にたい。


でも僕には花譜さんがいる。沢山の推しがいる。ここで死ぬ訳にはいかない。
僕には観測者がいる。同じ推しをもつ人がいる。悲しませる訳にはいかない。


どうしようもない感情を飲み込むために、不可解で変わった「なにか」とはなにかを考えることにした。

不可解は完璧のようだった。ツイッターでは日本どころか世界のトレンド1位だったらしい。世界の中心になっていた。

僕にとって、日本にとって、少なくともVsingerにとって、ライブのひとつの理想が不可解になった。完璧すぎた。

必ずしも不可解を越える必要はないが、なにかをつくるときに嫌でも不可解が浮かんでくるだろう。この高すぎる理想が、間違いなくクリエイターの目標になってしまった。

僕はクリエイターではないが、昔なれたらいいな、なんて思っていたこともあった。

芸術をしてたときは辛かった。頭のなかにある理想と、それをまったく表現できない現実。自分の好きを表現しても評価されない結果。もがいて苦しんで創作する。高すぎる理想は苦しみを倍増させる。

不可解はすべてにおいて完璧すぎた。Vsingerだけでなく、音楽の人だけでなく、不可解をみた人は少なからずなにかひとつは、不可解のすごいところを見つけただろう。それが理想になってしまった。不可解をみた人はこれを目指して越えようとして苦しむことになると思う。

花譜さんは、花譜は、とんでもないことをしてしまった。彼女達は何も悪くなく、ただ好きを表したくて、それを応援したくて、できた。彼女達も不可解を作り出すために、花譜をつくるために、長い時間、自分達の理想を追い求めて苦しみ続けたのだろう。そして完璧な不可解が出来上がった。彼女達は最高の気分だっただろう。完成したとき、それまでの苦しみは思い出になる。苦しかったけど楽しかったになる。


不可解が変えたのは「なにか」ではなく「すべて」だと思う。ただ、変わったものをすべて気がつくのは不可能で、僕もその変わったものすべてに気がついていないだろう。観測者が観測した変わったものは皆それぞれ違っているから、「すべて」ではなく「なにか」なのだろう。


苦しかったけど楽しかったに虜になってる人達は今日も自分の高すぎる理想を目指して足掻いているだろう。花譜さん達も更なる理想の花譜を追い求めて苦しみ始めるだろう。まだプロローグが終わったにすぎないから。

苦しみに虜になっている僕はこれからも観測者でいたい。好きを評価されて、完璧な作品を作り出す花譜に嫉妬し続ける。不思議な世界観で、かわいらしい一面が見え隠れする花譜を大好きで居続ける。


どうしたらよいかわからない感情は、やっぱり、いつも通り、好きに落ち着いてしまった。


こんなくそみたいな訳のわからない文章をここまで読んでくれてありがとうございます。ライブの感想を読めると思ってた方とごめんなさい。ライブ自体の感想は映像が届いたらやるかもしれません。

最後にライブをフラッシュバックさせて、僕の感情をぐちゃぐちゃにした素晴らしいnoteのリンクを貼らさせていただくので絶対読んでください。お願いします。
https://note.mu/noraneko_no_you/n/n901142906f5a



花譜さんすき。



いいなと思ったら応援しよう!