マッチングアプリ成婚者の保険加入動向調査 調査結果レポート
◆マッチングアプリで結婚相手を探すのはもはや当たり前?ー「保険」と「結婚」の密な繋がり
若年層を中心に利用が広がるマッチングアプリ。男女の出会いを繋ぐこのサービスを活用し、恋人を探し結婚に至るカップルが年々増加しています。
2023年の明治安田生命保険による調査では、結婚から1年以内の約100人に対し配偶者との出会いを調査したところ「マッチングアプリ」と「職場の同僚・先輩・後輩」が25.0%で同率トップとなりました。
このような婚活や結婚にまつわる社会的な動向は、実は保険業界においても他人事ではありません。結婚や出産を機に保険加入を検討する層は多く、古くから保険会社は地域のお見合いパーティー主催や婚活事業者との協業など、成婚者らに対して保険相談の動線をスムーズに提供するための動きがありました。
一方で、未だ「マッチングアプリ成婚者の実態」は見えない部分が多くあります。
保険の加入状況はどうか、保険やお金に関する考え方はどうか、通常成婚者との違いはあるのか、など…
新たな保険加入の潜在層でありながら、その実情はあまり分析されていない属性なのです。
こうした状況を受け、新時代の保険加入潜在層の動向を明るみにし保険業従事者全体で理解を深めることを目的に、hokan sokenでは「マッチングアプリ成婚者の保険加入動向調査」として2023年12月に調査を実施しました。
調査概要は以下の通りです。
日頃、20代〜30代夫婦の保険相談を対応されている募集人の方をはじめ、現代夫婦の「保険・お金の考え方やコミュニケーション」の面で、新たに情報を取り入れたい、理解を深めたい各保険業界の方についても、本調査結果を広くご活用いただければと思います。
◆調査結果(抜粋)
保険加入の状況
保険に加入している割合は、通常成婚者で76.5%、アプリ成婚者で81.5%となり、アプリ成婚者が5pt高い。
加入保険の種類は、積立型・掛け捨て型の両方へ加入している人が25.8%で通常成婚者に比べ10.4ptも高く、10pt以上の差がつく結果となった。
加入している保険の満足度(Q10で保険に加入していると答えた人のみ)
Q10において、保険加入率はアプリ成婚者の方が高い結果となったが、加入している保険に満足していると回答した人はアプリ成婚者が65.2%、通常成婚者が76.2%でアプリ成婚者が11pt低い結果であった。
お金に関する価値観
お金に関して配偶者に求めることはアプリ成婚者で「年収アップ」と「節約」がいずれも27.2%で同率1位、次いで「投資運用」が15.4%となった。通常成婚者では「年収アップ」が25.9%、次いで「節約」が24.1%、3位に「特になし」が20.6%という結果であった。
アプリ成婚者の方が貯蓄より投資運用を望む傾向があり、「特になし」を選択した割合が低いことからも、何かしら配偶者に行動を求めている傾向が見られた。
男女別集計
お金に関して配偶者に求めることとして「年収アップ」と回答した者は71.6%が女性であり、男性の回答率と大きく差がついた。次点で「貯蓄」の女性回答者が64.1%となった。
一方、男性回答者の割合が最も高かったのは「投資運用」で59.5%が男性であった。
マッチングアプリ別集計
マッチングアプリ別の保険加入状況として、最も保険に加入しているのは「Tinder」であり、91.3%が有保険であった。
その他の集計
理想の配偶者において「顔が好みの人」と回答した者の89.8%は有保険者であり、最も有保険者の割合が高い選択肢となった。一方で「自立している人」と回答した者の中で有保険者は62.3%と最も低く、差が見られる結果となった。
調査結果全文では全ての設問の回答グラフ、クロス集計がご覧いただけます。
【設問数】共通39問+アプリ成婚者のみ9問
【クロス集計】男女別集計(5種)・マッチングアプリ別集計(5種)・その他の集計(7種)
◆調査結果(全文)
ここから先は
¥ 1,000
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?