【黒銀環境】秘術ウィッチに対する個人的所感【シャドウバースエボルヴ】

どうも、エボルヴでは「ふな」というHNで地方の大会に参加している者です。「大会で優勝したらnoteの記事を書くぞ......!」と息巻いていたのですが、ついぞ一度も優勝できないまま今に至っています。悲しい。

先の口上であれば本来私は記事を執筆できない身分な訳ですが、昨今エボルヴ界隈で「どんな人でも意見を発信しよう」という機運が高まってきたため、「それなら仕方ないなあ」と筆を取った次第です。別にいつまで経っても優勝できない自分に業を煮やした訳ではないです。ホントダヨ

この記事では、創世環境から土をいじっている私が黒銀環境における秘術ウィッチについて考えていることをつらつらと書いていきます。あくまで大会実績の無い一プレイヤーとしての意見なので、そこまで真に受けずに「こんな意見もあるんだな」程度に受け取って頂ければ幸いです。

秘術のアーキタイプ

秘術ウィッチには、2種類のデッキタイプが存在していると考えています。一つはノノ研とエラスムスを採用した純正秘術ウィッチ、もう一つがドロシーを採用した秘術ドロシーウィッチです。

純正秘術ウィッチ

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〈ノノの秘密研究室〉〈アークサモナー・エラスムス〉を採用した、バーンダメージでリーサルを狙うデッキです。エラスムスによる二面除去とリーダー4点、進化エンシェントアルケミスト・ノノ研による9点バーンなど、守護を貫通する決定力が強みです。一方で、ドローソースは少なく、一度テンポを取られると巻き返しづらい点が弱みだと思われます。

秘術ドロシーウィッチ

別名、「土ロシー」、「泥シー」とも。〈次元の魔女・ドロシー〉を採用し、より盤面で戦うデッキタイプです。進化ドロシー着地による強力な盤面形成力とリソース回復力が魅力です。一方で、博打要素が強く、上振れと下振れの差が大きい点が欠点だと思われます。

ドロシーとアミュレット(特にノノ研)は相性が悪いため、それぞれのデッキタイプは共存は難しいと思われます。従って、秘術のデッキはこれらの2種類のデッキに大別されると考えられます。

以下では、それぞれのデッキタイプに対する所感を述べた上で、最後に秘術全体を通じた所感を書いていこうと思います。

個人的な所感

純正秘術ウィッチのカードについて

創世環境からあまりデッキレシピは変わりませんが、〈デュアルウィッチ・レミラミ〉〈太陽の巫女・パメラ〉の追加により、3T~4Tにかけて強い盤面が形成しやすくなりました。

〈デュアルウィッチ・レミラミ〉は、先行4Tでは前期より最強の〈ゴーレムプロテクション〉の代わりになり、後行3Tでは先行の3点打点を除去しつつ4/4スタッツをスタンド状態で盤面に残すことができます。また、土の秘術を使えば、ビショップの〈レディアンスエンジェル〉などの体力5点守護を処理しつつ盤面に生き物を残すことができ、ロイヤルに対しては完全体〈ロイヤルセイバー・オーレリア〉を一手で処理することができるなど、環境を牛耳る上位デッキに対抗するためには無くてはならないカードだと思います。

〈太陽の巫女・パメラ〉の追加によって、秘術の4T目は明確なパワースパイクとなりました。先行3T目に秘術を使って〈ルーンガーディアン〉を置き、4T目にパメラが着地すれば、盤面は驚異の6/8、3/5。また、後行においても、3T目に置いた〈デモンフレイムメイジ〉〈デュアルウィッチ・レミラミ〉をバフすることによって、6/6、3/5盤面を作成することができます。

4T目〈ゴーレムプロテクション〉が強いのは創世環境から変わりませんが、レミラミ・パメラの追加によって、秘術はより堅実に4T目に強く出ることができるようになりました。若干のテンポロスとなる〈ノノの秘密研究室〉の安全な着地のためにも、4T目はこれらのカードで強気に行きたい所です。

〈エンシェントアルケミスト〉はこのデッキの主なリーサル手段です。そのため、3T目ポン置きなど、処理されるかもしれない状況においては極力出すことは控え、8PPで安全に着地できるタイミングまでキープし続けています。しかし、だからこそエンシェントは手札を圧迫し続け、不自由な試合展開を生み出しているのもまた事実。パメラやゴレプロが手札に無いなら、相手に処理を強要する意味合いで3T目に置くのも戦術かな~と思いました。

〈ノノの秘密研究室〉は盤面にあれば土と守護に困らなくなる便利カードです。絶対必要という訳でもないですが、エラスムスやエンシェントと噛み合わせが良いので、2枚程度デッキにあればいいと思います。

ノノ研×エンシェントによる9点バーンはこのデッキの華ですが、条件は結構厳しめで、「盤面にノノ研とスタック2の土があり、かつ8PP(または7PPと1EP)以上」。スタックは盤面の都合上3より多くてはダメで、結構管理が難しいです。狙えるなら狙うくらいでいいのかもしれませんね。

圧倒的スタッツと盤面除去力を持つ〈アークサモナー・エラスムス〉。しかし、土をあっという間に消費してしまいます。創世環境ではノノ研が置けなかった場合には土の印が足らない場面もありましたが、黒銀環境ではパメラや〈炎熱の術式〉の追加によって、ノノ研が無くても秘術を発動させることができるようになりました。

前期から変わらない弱点ですが、エラスムスは守護を持っていないため、ノノ研を置けていない場合は脳死でエラスムスを置くとそのまま疾走で走られてリーダーにダイレクトアタックされる点は注意が必要です(n敗)。

純正秘術ウィッチの評価

総じて、創世環境よりも使い勝手が良くなった印象でした。特に、パメラの追加によって盤面で勝負できるようになったり、土に困らなくなったりした点が大きいと思います。パメラの評価は人によってまちまちですが、純正秘術においては高評価だと個人的には思いました。

必要なパーツが安いこともあり、今秘術を始めるならこちらのデッキタイプがおすすめです。また、枠に余裕がある点も魅力的で、〈ウルズ〉を抜いて〈マーリン〉を入れることでより攻撃的に行くことができるとも思いました。人によって個性が出ると思います。

秘術ドロシーウィッチのカードについて

何が正解かわからん。研究が進んでなさ過ぎて世に出回ってるデッキすべてが個性に満ちあふれています。

このデッキの核である〈次元の魔女・ドロシー〉。先行7T/後行6T進化着地してゴレプロやオリヴィエなどを引ければ6/6、3/4、3/46/6、5/5などの圧倒的盤面を形成することができます。スタッツ6/6も偉くて、ドラゴンの〈灼熱の嵐〉に耐える点が魅力的です。

実際に使ってみた感想としては、自前の手札で戦える時にはドロシーを最速で置く必要はないのかもしれません。「ドロシーで勝ちに行く」という認識でいると、下ぶれた時に悲しくなります。先4ゴレプロに代表されるように、秘術ギミックは普通に使ってもかなり強いので、あくまで自分のリソースが切れた時に初めてドロシーで回答を探すという認識の方が賢いのかもしれません。そう考えると、秘術ドロシーを握るならコントロール気味のデッキ構築が向いているのかもしれないとも思いました。

器用な立ち回りが可能の〈ダークエンジェル・オリヴィエ〉。お値段はグラマス級。先に言っておくと、私は最初(値段に恐れおののいて)オリヴィエを入れずにドロシーを回していました。そして、オリヴィエはドロシーデッキに必須だと悟りました。

まず、先行5T目にオリヴィエを置いてEPを+1することにより、先6ドロシー進化が可能になります。先の話と矛盾するようで恐縮ですが、やはりドロシーの盤面形成力は圧倒的なものがあるため、択の一つとして先行の強い動きが確立できる点は評価に値すると思います。

また、オリヴィエはドロシーでめくれた時に真価を発揮します。オリヴィエの唯一の弱点は着地時に盤面に触れないことですが、ドロシー進化時であれば、0コスのスペルや進化ドロシーで盤面を除去しつつオリヴィエが立ちます。対戦相手に処理を強要させつつ自分が欲しいリソースを回復できるため、相手とリソースに差をつけることができます。他のカードでは現状代用不可であるため、今秘術ドロシーを握るならオリヴィエは必ず採用すべきであると思いました。

純正秘術ウィッチでも採用されることがある〈マーリン〉。先3マーリンでサーチしたゴレプロを4T目に唱えたり、マーリンからの〈デモンストライク〉サーチ、そのまま唱えてマーリン進化で6点バーンなど、秘術とはなかなか相性の良いカードですが、秘術ドロシーでは尚更欲しいと思いました。理由としては、ドロシーがマリガンで下に行ったときに回収したいからです。

秘術ドロシーはドロシーを軸にデッキを構成しているため、ドロシーがマリガンでデッキ下で固定されるとデッキ総体としてのパワーが結構下がります。マーリンはサーチとデッキシャッフルを行うことができるため、デッキ下に行ってしまったドロシーをデッキ内に改めて混ぜ直すという役割も同時に果たすことができるのではと思いました。

一方で、秘術ドロシーは進化枠がカツカツであるため、無理してマーリンを入れてまでシャッフルするなら〈新たなる運命〉でもいいかもしれないとも思いました。一応スペルであるため、ドロシー進化でテンポロスなしに相手のプランを崩しつつデッキシャッフルが可能です。試しては無いです(小声)。

マーリン関連で〈烈火の魔弾〉。秘術にありがちな事故として「錬金工房もクラフトウォーロックも引けずに先2パス」というものがありますが、〈烈火の魔弾〉は〈炎熱の術式〉とは違い、先行でもクイックで有意義に2PPを使い切れるという点が強みです。

スペルであるためドロシーから0コスで詠唱できたり、ドロシーの弾となるゴレプロやエクスキューションをマーリンでサーチする代わりとして持ってこれたりと取り回しが良いため、秘術ドロシー型であれば炎熱ではなく魔弾を採用することを考えて良いと思います。


最後に、〈エンシェントアルケミスト〉。秘術ドロシーウィッチでは、エンシェントの扱いが純正秘術ウィッチと異なります。

純正秘術ではエンシェントありきのリーサルのため、エンシェントは玉のように大切に扱わなければなりませんでした。しかし、ドロシー採用型では、盤面から勝利を目指すため、エンシェントはあくまでサブプランです。使わなかったカードはドロシーで捨ててしまいますが、エンシェントは捨てるには忍びない。そうであれば、エンシェントは雑に3Tや5T目で相手の処理を強要する目的で出すことが可能だと思います。

相手にエクスキューションなどの確定除去を撃たせられれば相手の動きを1T遅らせることができ、テンポをこちらが握ることができます。また、黒銀環境ではドラゴンは〈竜の怒り〉ではなく〈灼熱の嵐〉を採用することが増えてきているため、案外ドラゴン対面でも先3エンシェント4T進化で6点バーンを決められる機会が増えてきました。早めにエンシェントを置くメリットはあると思います。

秘術ドロシーウィッチの評価

正直言えば「わからん」ですが、ドロシーの爆発力は間違いないと思います。相手に処理を押しつけ続ければいつかは処理しきれなくなるため、それまでテンポを失わずに盤面をコントロールし続けられるかが肝心かと思いました。あとオリヴィエは絶対に入れろ。

それと、枠が圧倒的に足りない点が難しいと思われました。ドロシーを強く使うためにもスペルはやはり多めに採用したいのですが、そうするとデッキ枚数がキツキツになります。ドロシー後は3コスは弱くなるのでデモフレやレミラミは減らしても良さそうですが、その場合は後行3Tの安定性が若干失われるんですよね。ここら辺はとにかく回数をこなして自分が満足する塩梅を探るしかなさそうです。

秘術ウィッチの評価

最近話題の秘術ですが、まさに「やりたいことをできれば勝つ」デッキタイプだと思います。逆に、相手にテンポを取られると巻き返すことが難しいので、いかに手綱を手放さないようにゲームプランニングするかが重要だと思いました。そのため、先行後行では極力先行を選んでいます。

あと、これだけは言いたいのが、一般に「アグロに強い」と言われていますが、後行であれば普通に押しきられます。アグロ対面は後行3Tに進化〈デモンフレイムメイジ〉が置けるかどうかがすべてです。自分は全力でマリガンして探しに行きます。なんなら2コスの土カード以上にアグロ対面におけるデモフレは優先度が高いと思っています。

黒銀環境も一ヶ月が経過し、ある程度デッキ構築は固まってきたように思われますが、その一方で、秘術ウィッチはまだまだ研究が進んでいないようです。この記事が誰かの秘術研究に役立てれば幸いです。

P. S. 次に何かの記事を書くときは、大会で優勝できていますように……

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