ガンパウダー・ミルクシェイクを見た
先日、3/18より公開中の映画「ガンパウダー・ミルクシェイク」を見た。
非常に面白かったので雑多に記録を残しておく。色々ネタバレ等々もあるかもしれないので、そういうの気にする人はブラウザバックで。
強い女が好き、長身の女性が戦うのが好き、マフィア相手のドンパチが好き、変な武器使ったりするのが好き、ミシェル・ヨーが好き、タランティーノが好き、80年代生まれの人、とりあえず観に行きましょう。
ガンパウダー・ミルクシェイクは「女たちの挽歌」
「ガンパウダー・ミルクシェイク」
あらすじ:ネオンと血と硝煙で彩られたクライム・シティ。そんな街で暗躍する組織:会社《ファーム》の腕利き女殺し屋サム。とある仕事で、ミスを犯した彼女は選択を迫られる。会社への忠誠か、8歳の少女の命か。サムは組織を裏切り、少女と共に夜の街を駆ける。
新世代をブチ抜くシスター・ハードボイルド・アクション!!と謳っていた予告から気になっていたので、楽しみにしてました。
まず、期待を大きく超える楽しい映画で本当に良かったですね。期待していた強い女が強い映画!!!殺し屋と子供!!おもしろ武器!!!もうそこは「そこ見に来たんだろ??外さねえよ!!!」といったもうある種の頼もしさを感じるくらいにしっかりしてたし、最初から最後まで「楽しませてやるよ!」がにじみ出てて楽しかった。どこをとっても期待値を超えてきたので本当に良かったっすね~。
監督が相当な映画オタクのようで、ポッドキャストかなにかで「黒澤明とヒッチコックとセルジオ・レオーネが同じ部屋で出会って、酒飲みながらルーニー・テューンズのアニメ映画見てたら、この映画が出来上がる」と語ってたらしいんですけど、この映画には本当にあらとあらゆる映画たちへのオマージュが捧げられていて、あれじゃん!!!!!!!!!!!と突っ込みたくなるんですが、パクリだ!ズルだ!!なんては言いたくならず、ちゃんとそれぞれのベクトルを自分の映画向きに昇華しているように感じて、気持ちよかったですね。パンフレットとかでその辺触れてそうだなぁ。(パンフレット売り切れてて買えてません・・・。)
ガンパウダー・ミルクシェイク、ガンフー映画(銃と功夫融合なアクション映画)に連なる、かなり由緒正しいエリート系のガンフー映画といってもいいかと思いました。ミシェル・ヨー出てるし。ミシェル・ヨーかっこよすぎるし、主演のカレン・ギラン(GOTGのサイボーグだったり、新ジュマンジの)も180cmの長身いかしたかっちょええ銃撃と格闘技を披露するのまじで素晴らしかったね。適役のマフィアたちもドカドカ撃ってくるしもう楽しいのなんの。
予告編でも映ってる、武器が本にしまわれているのはやっぱりあれか、女性と共に下に見れれてた空想の産物な本が~みたいな。
強い女性の映画、かわいいものを排除するようなのも数多く作られてきたけど、近年はかわいいままそれがかっこいいでしょ!なのも多くなってますよね。かわいくてかっこいいの最強なんだよな。どっちも好きだけど。
キャラクター造形も秀逸だった。サム、スカーレット、マデリン、フローレンス、アナ・メイ、エミリー、みんなを好きになれますね。
サム (カレン・ギラン):ときおり見せる「幼き頃に母親に捨てられて不器用なティーンのまま殺し屋やってます」みたいななんとも言えない表情は彼女にしか出せない顔だったと思う。トラのボーリングジャケット(スカジャン)がバチクソ似合う。謎日本語シリアル食ってたりかわいい。
スカーレット (レナ・ヘディ):娘残して15年消えてたママ殺し屋。2丁拳銃大暴れお母さん。レナ・ヘディさんはあれっすね?やべえ母ちゃん感すごいっすよね。ゲーム・オブ・スローンズの女王様やってたんでしたっけ?あとあれかターミネーターのドラマでサラ・コナー。うまく母親やれなくてもどかしい感じ良かった。
マデリン (カーラ・グギーノ):心優しい図書館員。可愛らしいピンクの衣装が素敵。優しさ溢れてて少女に寄り添う姿がよかった・・・・・・。戦闘シーンでも大暴れで◎。愛され系。
フローレンス (ミシェル・ヨー):殺しは平常心でな図書館員。レジェンドでしょミシェル・ヨー。鎖を使ったアクション等々大暴れでかっこよすぎる。アジア系の俳優にかっこいいことやらせるのハリウッドのアクション映画マン本当に好きだよね~。
アナ・メイ (アンジェラ・バセット):罵詈雑言図書館員。三人でやってる図書館のトップかな?アンジェラ・バセットならそうなると思った。すごそうな黒人女性任せとけばオッケーっぽいよねアンジェラ・バセット。
エミリー (クロエ・コールマン):素晴らしい子役!前を向ける頭いい子供だったなぁ。ディスカバリーとヒストリーの両チャンネルは子供に見せておきましょう。子役の演技洋画だと特に気になんないっすよねやっぱり。もともとうまい演技するんだと思うけど。
古風なダイナー、チェリーの乗ったミルクシェイク、イカしたネオン、赤い車、オシャンティーな図書館、ガラケー、どんな時代なんだ?という画もバシッと決まってて、そんな散りばめられたアイテムも暴力も感情もグサっと刺された。素晴らしい映画だった。恋愛描写なんかはないわよ!!!!
見ろ!!!
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