責任について ~責任とは誰に対して取るの?~
こんにちは。
HOKAGO.comのあつしです。
今回は、私が今後深堀りしていきたいテーマ「責任」について。
私のテーマと言っても、私自身まだ「責任」という言葉に向き合い始めたペーペーです。
今後記事を重ねながら、「責任」に対する考えを深めていけたらと思います。
今日はまず一歩目ということで、
「責任とは誰に対して取るものなのか」を考えてみます。
1. 責任を持つ対象の分類
以前責任に関する記事を書いた時点では、
「自分の言っている責任という言葉の定義が、全然よくわからないぞ~?」
という状態でした。
(以前書いた記事がこちら)
上の記事では、私がかつて知り合った養鶏家さんが、消費者/地域/社会に対してとるべき責任を自身の事業に取入れている例を挙げました。
どうやら私が魅力を感じる責任の取り方は「事業を通じて、広く他人へ与える影響に気を配る」ことみたいです。
じゃあその「他人」ってどう定義できるんだ?
自分1人で考えていても埒があかないので、環境的・社会的責任と向き合っている企業として有名なパタゴニア、その創業者であるイヴォン・シュイナードさんの本を読んでみました。
この書籍を通じて、
企業が責任を取るべき対象を一旦整理できました。
企業が責任を取るべき対象
・ 事業の健全性
・ 社員
・ 顧客
・ 地域社会
・ 自然
2. 各対象に対して取る責任とは
自分の解釈を踏まえつつ、かな〜りざっくり説明します。
事業の健全性
その企業がしっかり稼ぐことができており株主を納得させられるのか、財務状況の透明性が保たれているのか、など。
社員
給与/福利厚生/制度を整えて、社員が働きやすく、安心して生活できる環境を提供すること。
顧客
顧客にとって有益/安全なサービスを提供すること。
地域社会
地域社会の構成要素
- サプライヤー
- 事業所の近辺地域
- 事業展開対象の地域
- 業界
- バーチャルな地域社会
サプライヤーとは、お互いが抱える問題をクリアし、サプライチェーンを健全に保つこと、など。
地域社会と関係を持ち、その発展や課題解決に貢献すること。
自然
事業が環境に与える負荷を減らし、環境問題解決に寄与すること。
3. 事例に当てはめて考えてみる
私が以前記事に書いた養鶏家さんのエピソードを、上記の「責任を取る対象」にあてはめて考えてみます。
養鶏家さんが
「安い輸入飼料が、労働搾取や単一栽培のもとに成り立っている可能性があるから、海外産の飼料ではなく地域の責任のとれる範囲から餌を仕入れる。」
という趣旨のお話しをされていたことについて。
労働搾取であれば、飼料をつくっている地域の人が苦しい生活を強いられるような産業を支持し、状況を存続させることになってしまう。(→地域社会への責任)
単一栽培であれば、モノカルチャーによって発生する(産業/環境などに関する)様々な問題により、地域住民や未来を生きる人々の生活/自然を脅かす事態につながりかねません。(→地域社会/自然に対する責任)
たしかに安い飼料を仕入れることは、直近では「事業の健全性(財務観点)」を補強することができるように見えます。
しかし、もしその飼料が前述の問題を抱えているのであれば、それによって「地域社会」「自然」を犠牲にしてしまう可能性があります。そしてそのことが長期的には「事業の健全性」「顧客」をも脅かしてしまうかもしれない。
※海外産の飼料が一概に悪いと言っている訳ではないので、あしからず…
追記:責任を取る行動ができていないことは悪いことなのか?
必ずしもそうとは言えないと思っています。
自分/事業/会社の都合上、現状十分に上述の責任を取れない理由は、なにかしら発生すると思います。
大事なのは、現状そうできない理由を認識することではないでしょうか。
課題を認識していれば、それを解決する手段を思いつくことができるかもしれない。
あるいは、その問題を解決するツール/選択肢が社会に出てきたときに、責任をとれる方法を選んで行動に移すことができる。
可能な範囲内で、自分がとれる責任を継続的に選択し続けていくことが大事なのではないでしょうか。
よし、今回はこんな感じで終わります。
それでは。
HOKAGO.com 共同設立者
あつし
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