ノンフロン冷凍冷蔵庫などの導入に活用できる補助金を紹介

2019年12月17日 08:07

補助金ポータル編集部です。

来年度から改正フロン抑制法が施行され、今後はフロン類使用機器は「フロン回収業者」を利用して冷媒を抜き取った後でなければリサイクル業者に引き渡すことが出来なくなります。

事業所等にフロン類を使用した冷凍冷蔵機器を設置しているようであれば、代替製品への交換や廃棄を今のうちに進め、法改正によって大きな損害を受けないように対策を進めていただきたいと思います。

そこで、今回は政府が実施している「ノンフロン冷媒」を使用した業務用機器の導入に活用できる補助金制度を紹介します。

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あなたの店は大丈夫？フロン排出抑制法が2020年4月に改正されます！
https://hojyokin-portal.jp/efron-yokusei/

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【なぜ改正？フロン排出抑制法】
現在出回っている「フロン類」はオゾン層の破壊を防ぐために開発された「代替フロン」とよばれるものがほとんどですが、この代替フロンはオゾンによって分解されないため「とてつもなく高い温室効果（最大で二酸化炭素の10000倍以上）」を発生してしまう事が近年判明しました。

そこで政府は地球温暖化防止に向けた喫緊の対策として、フロン類の取り扱い（回収する自治体や業者に対する回収指針）を定めたフロン排出抑制法を改正し、回収に関するルールの厳格化を進め、使用者の義務や罰則（最大50万円の罰金）なども新たに設けることにしました

【2020改正のPOINT】
1.今後はフロン類を使用している業務用機器をリサイクル業者に引き取ってもらう場合は、フロン類の回収業者が発行する「確認証明書」が必要になります。※無い場合機器の引き取りは出来ません。

2.フロン類を回収せずに業務用機器を廃棄した場合、直接罰金が科せられます。（最大50万円）
※これまでは行政に投棄がバレた上で注意・指導に従わなかった場合のみ罰金

3.フロン類を業者に回収してもらった場合、その記録は機器を廃棄した後も3年間保存しなければならない。

以上のように所有者にとって非常に煩わしいルールと厳しい罰則が設けられる事になります・・・

【ノンフロン機器の導入に活用できる補助金】

「1.環境省　省エネ型自然冷媒機器導入加速化事業補助金」
食品製造工場・冷凍冷蔵倉庫・食品小売店舗が「ノンフロンショーケース」やその他の「省エネ型自然冷媒機器」の導入を行う場合に補助が行われる制度です。

■対象製品：ノンフロンショーケース・その他省エネ型冷凍冷蔵機器
■対象者　：企業や自治体、その他法人等
■補助額　：上限5億円
■補助率　：1/3以内

「2.東京都　省エネ型ノンフロン機器普及促進事業」
東京都の事業者が冷媒にフロン類を使用しない「省エネ型ノンフロンショーケース」を導入する場合に補助金が交付される制度で、業種の規定が無いため幅広い業種で利用する事が出来ます。

■対象製品：ノンフロンショーケースのみ
■対象者　：東京都の中小事業者
■補助額　：上限1500万円（一台あたり500万円まで）
■補助率　：1/3以内

「3.エネルギー使用合理化等事業者支援事業（設備単位）」
既存設備の更新・改修などによる省エネ化を目的とした事業で、冷凍・冷蔵庫や高効率空調、産業ヒートポンプなどフロン類を使用する製品も対象製品となっています。※新設の場合は対象となりませんのでご注意ください。

■対象製品：省エネ効果が認められる設備（冷凍冷蔵庫・空調・LED照明など計10種類）
■対象者　：企業等
■補助額　：上限3000万円
■補助率　：1/3

今後もフロン類を使用した旧式の機種を使用しつづけることは、余分な電力消費や煩わしい書類管理が増える要因となってしまいますので、補助金などを有効に活用して早めの対策をよろしくお願いします。
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