令和6年度経済産業省概算要求の4つの主要方針とは?
補助金ポータル編集部です。
経済産業省の令和6年度予算概算要求は、一般会計で4286億円を計上し、エネルギー対策特別会計で7820億円、GX推進対策費では1兆985億円を計上しています。要求の総額は2兆4615億円と、令和5年度予算を約8000億円上回るものとなっています。
今回のメルマガでは経済産業省の概算要求から、4つの主要方針についてみていきます。
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令和6年度経済産業省概算要求!先端技術から社会課題までの総括
https://hojyokin-portal.jp/columns/keisansho_gaisanyokyu_r6
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(1)世界をリードする先端分野への投資促進
令和6年度の概算要求では、先端技術への大きな注目が確認できます。特に、GX技術の普及とエネルギー安定供給の確保が強調されており、さらにデジタル化とAI導入を通じたデジタル社会の実現へとシフトする動きが強まっています。
以下【 】は令和6年度概算要求額。( )内に令和5年度当初予算額を記載。
■GXの実現とエネルギー安定供給の確保【1兆6241億円(1兆1076億円)】
省エネルギー投資促進・需要構造転換支援【910億円(新規)】
省エネルギー設備への更新を促進するための補助金【360億円(261億円)】
中小企業のエネルギー利用最適化推進【32億円(8億円)】
家庭の省エネ推進補助金(高効率給湯器導入促進)【314億円(新規)】
住宅・建築物の省エネ投資促進【72億円(68億円)】
(2)イノベーションの推進
イノベーションの推進も一つの大きな柱となっており、スタートアップの育成やビジネスの新陳代謝を強化する方針が確認されます。これに加えて、イノベーションを後押しするためのエコシステムの構築にも積極的に取り組む姿勢が見受けられます。
■スタートアップ育成・新陳代謝の促進【168億円(141億円)】
GX分野のディープテック・スタートアップ支援【407億円(新規)】
ディープテック・スタートアップの起業・経営人材確保等支援【31億円(20億円)】
ユニコーン創出支援【12億円(7億円)】
医療機器等の研究開発等強化【42億円(40億円)】 等
(3)構造的課題への対応
経済産業省は、労働市場の人手不足問題や、賃上げ、人材への投資などの社会構造的な課題にも目を向けています。地域の中堅、中小企業の発展と投資環境の整備にも力を入れ、物価上昇や危機時のレジリエンスを高めるための方策も模索されています。
■地域の中堅、中小企業・小規模事業者の発展、投資環境の整備【1143億円(936億円)】
中小企業信用補完制度関連補助【70億円(35億円)】
中小企業活性化・事業承継総合支援【223億円(157億円)】
後継者支援ネットワーク【6億円(2億円)】
成長型中小企業等研究開発支援【134億円(133億円)】
中小企業等事業再構築促進事業【5800億円 ※R4補正】
中小企業生産性革命推進事業【2000億円 ※R4補正】
地域の中堅・中核企業の経営力向上支援【27億円(25億円)】
地域の社会課題解決企業支援のためのエコシステム構築実証【7億円(新規)】 等
(4)有志国連携による産業政策・経済安全保障
国際的な視野での取り組みも強化されています。有志国との協力を基盤に、新たな国際秩序の構築を目指し、同時に日本経済の安全保障を実現する方向での予算配分が行われています。
■国際秩序の再構築に向けた取組【336億円(298億円)】
東アジア経済統合研究協力拠出金【10億円(10億円)】
日・ASEAN 経済産業協力拠出金【2億円(1億円)】
独立行政法人日本貿易振興機構運営費交付金【295億円(266億円)】
今回は、令和6年度の経済産業省概算要求から主要方針と一部補助金の情報をご紹介しました。特に、先端技術、イノベーションの推進、社会構造の課題といった主要な柱は、中小企業の経営戦略に直接影響を与える可能性がありますので、是非注目していただきたいと思います。
興味を持たれた方は、以下のリンクから詳細記事をご覧ください。
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令和6年度経済産業省概算要求!先端技術から社会課題までの総括
https://hojyokin-portal.jp/columns/keisansho_gaisanyokyu_r6
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