経済産業省の令和4年度概算要求をご紹介します
補助金ポータル編集部です。
今回は令和4年度の予算案概算要求の中から経済産業省の概算要求についてご紹介します。
経済産業省の令和4年度概算要求額は1兆4,026億円で、前年度の1兆2,533億円から11.9%の増加となりました。
(うち、一般会計は対前年比で20.2%増、エネルギー対策特別会計は10.6%増)
来年度の予算にどのような項目を要求したのか、気になる中小企業対策を確認しましょう!
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https://hojyokin-portal.jp/columns/keisansho_gaisanyokyu_reiwa4
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★令和4年度 経済産業省概算要求
令和4年度の経済産業政策の重点は次の2つです。
I.コロナ禍の経済情勢に応じた適確な対応
II.コロナ禍を経て、新たな付加価値を中長期的に獲得し、成長を続けられる産業構造の構築
重点 Iでは中小企業・小規模事業者・個人事業主等の事業継続・再構築などに必要な支援に予算が計上されています。今回はこの重点 Iについてご紹介します。
重点 Iの内容は4つにわけられます。
(1)事業継続のための着実な支援
(2)事業再構築・承継・再生を目指す事業者の後押し
(3)生産性向上による成長促進
(4)取引環境の改善をはじめとする事業環境整備等
(1)は、現在、コロナ禍の中小企業・小規模事業者・個人事業主等に対して資金繰り支援、月次支援金の給付、イベントの再開支援などが実施されており、これらについて継続して行うとしています。
(2)~(4)の内容は以下のとおりです。
※【】内は令和4年度概算要求額、( )内は令和3年度予算額を示しています。
(2)事業再構築・承継・再生を目指す事業者の後押し
<対応する主な支援措置>
◆事業再構築補助金 ※注)令和2年度三次補正:1兆1,485億円
◆ものづくり等高度連携・事業再構築促進事業【25.4億円(新規)】
◆中小企業再生支援・事業承継総合支援事業【159.1 億円(95.0 億円)】
◆事業承継・引継ぎ・再生支援事業【47.1 億円(16.2 億円)】 等
(3)生産性向上による成長促進
<対応する主な支援措置>
■生産性革命補助金 ※注)令和元年度補正:3,600億円、令和2年度三次補正:2,300億円
■成長型中小企業等研究開発支援事業(サポイン事業等)【162.6 億円(109.0 億円)】
■海外展開のための支援事業者活用促進事業(JAPAN ブランド育成等支援事業等)【9.4 億円(8.0 億円)】
■展示会等のイベント産業高度化推進事業【3.8 億円(3.3 億円)】
■共創型サービスIT連携支援事業【5.0 億円(5.0 億円)】 等
(4)取引環境の改善をはじめとする事業環境整備等
<対応する主な支援措置>
■中小企業・小規模事業者ワンストップ総合支援事業【60.0 億円(40.9 億円)】
■小規模事業対策推進等事業【55.9 億円(53.2 億円)】
■中小企業取引対策事業【13.5 億円(9.8 億円)】うち 1.8 億円はデジタル庁計上
■地域の持続的発展のための中小商業者等の機能活性化事業【10.5 億円(5.5 億円)】
■中小企業・小規模事業者人材対策事業 【11.1 億円(10.5 億円)】
■地方公共団体による小規模事業者支援推進事業【12.8 億円(10.8 億円)】 等
★まとめ
経済産業政策の重点から、コロナ禍で苦しむ事業者に対して、資金繰り支援や月次支援金の給付、イベントの再開支援、事業継続のための支援などを引き続き実施していく方針があきらかとなりました。また、事業価値の向上を実現するために令和4年度も「事業再構築、承継・再生」や「生産性向上の支援」などを継続して進めていくとし、予算を計上しています。
全体としてはコロナ禍を踏まえて、新たな付加価値を中長期的に獲得し、成長を続けられる産業構造へと転換していく方針がうかがえます。概算要求について知ることで、政策動向やどのような補助金等があるかを探ることができますので、ぜひ詳細をご確認ください。
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