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はたらくくるまに愛をこめて。
保育関連の記事の場合には、個人の特定につながらないように配慮して書かせていただいております。また振り返りも含めて基本的に現在形に統一して書くようにしています。どうぞよろしくお願いいたします。
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子どもたちのお気に入りの歌があります。
『はたらくくるま』という歌をご存知でしょうか。
のりものあつまれ いろんなくるま
どんどんでてこい はたらくくるま
このような歌い出しではじまるとても楽しい歌。どの学年の子どもたちにもとても人気の歌です。(1歳児クラスや2歳児クラスでは特に盛り上がります。※個人の感想です。)
歌い出しの歌詞を見てお分かりかと思いますが、「あつまれ」「どんどんでてこい」と、何度もはたらくくるまたちに呼びかけ、集合をかけていますので、どんどんはたらくくるまが出てきます。
『はたらくくるま』は全部で3パターンあります。それぞれに1番から3番まであり、1曲・計12台のはたらくくるまが集まります。
「どんどんでてこい」と声をかけたかいがありました、という声が聞こえてきそうです。
この『はたらくくるま』はエコーソング(おいかけうた)というそうです。(…はじめて知りました。)有名なエコーソングが『森のくまさん』。
(作詞:馬場祥弘・作曲:アメリカ民謡)
あるひ(あるひ) もりのなか(もりのなか)
くまさんに(くまさんに)
であった(であった)
はなさくもりのみち
くまさんにであった
( )部分が繰り返しです。前の歌詞と同じように繰り返して歌います。
『はたらくくるま』はエコーソングの中でも「テンションがとてもあがる歌」というカテゴリーに入るのではと個人的に思っています。
子どもたちはどんどん出てくるはたらくくるまの登場と共に、どんどんテンションがあがっていきます。笑顔いっぱいに思いっきり楽しそうに、全力で歌う姿はとても可愛いです。
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『はたらくくるま①』1番の歌詞。
(作詞:伊藤アキラ・作曲:越部信義)
のりものあつまれ いろんなくるま
どんどんでてこい はたらくくるま
はがきやおてがみあつめる
ゆうびんしゃ(ゆうびんしゃ)
まちじゅうきれいにおそうじ
せいそうしゃ(せいそうしゃ)
けがにんびょうにんいそいで
きゅうきゅうしゃ(きゅうきゅうしゃ)
ビルのかじには はしご
しょうぼうしゃ(はしごしょうぼうしゃ)
いろんなくるまが あるんだなぁ
いろんなおしごと あるんだなぁ
はしる!はしる!はたらくくるま!
子どもたちにとって、身近であり馴染み深いはたらくくるまが出てくるPART①の1番は、特に盛り上がります。
基本的に、子どもたちは繰り返し部分も含めて全て全力!で歌い、全員での大合唱。
最後の部分の歌詞である「はしる!はしる!はたらくくるま!」は、このような感じになることもあります。
はしるぅ!!!!!
はしるぅぅ!!!!!
はたらくくるまぁぁぁーー!!!!!!!!!
全身を使っての全力歌唱。
はたらくくるまへの愛が溢れています。
時々、何人かの子どもたちが繰り返し部分だけを歌う姿も見られます。(パート分けしているのかのような。)
そのような姿に心が癒やされながら微笑ましく見ていると、
「はいっ!せんせぇ!!」
突然のお呼び出し。「繰り返し部分を歌って」ということのようです。
繰り返し部分に入るまでのわずかなタイミングをうまーく使って声をかけてくれるのですが、突然すぎてすぐに反応できません。
「○⬜︎…?△!…○×…びんしゃ!」
ゆうびんしゃ…のつもり。完全に出遅れました。
「もぅーせんせぇー…!ちゃんとうたってよぉ」
「ごめんね。もう一回先生にチャンスをください。」
「しょうがないなぁーもうー!」
(本当はもう一回、『はたらくくるま』が歌えることで嬉しくてニヤニヤが溢れてしまっている子どもの表情が可愛すぎる。)
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さて。ここで大事なこと。ただただ「繰り返す」だけではダメなのです。
全力で歌うことはもちろん!大前提です。
そのうえで。
「せんせぇ、はたらくくるまが だいすきなきもちでうたってね」
乗り物がだーい好きな子どもからご指導をいただきます。
ただただ歌う・繰り返すだけではダメなのです。はたらくくるまが大好き!の気持ちをこめて、そしてたっぷりの愛をこめて歌います。
1歳児クラスの子どもたちは、曲に合わせてワイワイしながら、繰り返し部分のはたらくくるまを大きな声で叫ぶ?歌う?感じです。
2歳児クラスになると、わりとしっかり歌えるようになります。細かい歌詞がぼやっとする時もありますが、繰り返し部分は完璧!愛ある全力のエコーソングです。
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絵本を読んでいると郵便車を発見しました。
すると、
せんせぇー!
はがきや おてがみ あつめるゆうびんしゃ
だよぉー!!!!!
子どもたちの中では、「ゆうびんしゃ」ではなく、「はがきや おてがみ あつめるゆうびんしゃ」でワンセットなのです。
息継ぎ、息継ぎして!と心配になってしまうほどの勢いで、一息で言い切るほどしっかりと覚えているのです。
その必死な感じも、見つけて嬉しくてテンションがあがる感じも、はたらくくるまへの深い愛情も…もう全てが愛おしい。
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『はたらくくるま』をかけるとき、子どもたちからのリクエストパターンと、保育士のサプライズパターンがあります。
わたしはこのサプライズパターンが大好きです。
そっと準備をし、『はたらくくるま』に番号を合わせます。そして、イントロが流れはじめるとすぐに子どもたちが反応します。
え?!??ウソでしょ??!はたらくくるまなの??!?
えーーー??!!!
ウソウソー!!!??!
うれしいぃぃーーーーーー♡♡♡
このような感じで、イントロに合わせて子どもたちのテンションがどんどんあがっていきます。
スピーカーの近くに移動する子どももいるほど。(やはり良い歌は、一番良い場所で良い音で聴きたい!ということでしょうか。)
イントロだけを何度も繰り返したいほど、突然のサプライズ限定の子どもたちの可愛い姿。可愛くて面白くて癒やされて…心が和みます。
◻︎◻︎◻︎
子どもたちをあっという間にとても楽しい世界に引き込んでしまう『はたらくくるま』。
年齢問わずに子どもの心をグッと惹きつけるメロディと覚えやすくて歌いやすい言葉たち。
「子どもの歌」をつくるプロの方は本当にすごいと思う。
すごい…なんて簡単な言葉しか出てこないのがとても恥ずかしいけれど…やはりすごい!
子どもたちは大きくなっても『はたらくくるま』の歌がずっと心の中に残っていると思う。
イントロを聴いただけで、あっ!!これは!!!…と、きっとなるはず。
そこから…ふわっとタイムスリップして、街中を走るはたらくくるまに大喜びして大興奮だった子どもの頃の自分と出会うかもしれない。
子どもの頃の自分に出会える歌。
そう考えると、歌の力はすごい!と改めて思う。
そしてわたしは今。
はたらくくるまのことをあれこれ考えながらnoteを書いていてはたらくくるまへの愛が深まりすぎたのか、頭の中で『はたらくくるま』がエンドレスで流れています。
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