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働いていなくても保育園に預けていいと思う4つの理由

私が働いている保育園は、認可外保育園(東京都認証保育園)なので、入園に当たっては保護者の方が就労している必要はありません。
実際、クラスの3割ほどが専業主婦のご家庭のお子さんです。

本来、保育園とは「保育を必要とする(ほとんどは保護者が就労している)」子どものための施設ですが、私は個人的には認可保育園も含むすべての保育園で、就労を条件とせず入園を受け入れるようにした方がいいと思っています。

その理由を、4つにまとめてみました。

①人間の脳はワンオペ育児に対応していない

前の記事でも紹介しましたが、数年前話題になったNHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」によると、人類は狩猟採集の時代は何人かの母親や年長の子どもが共同で子育てを担っていたそうです。
人間の脳はこの狩猟採集の時代に適応しているため、現代社会のようなマンションの一室で母親が一人で子育てを担うことに強いストレスや孤独感を感じる、とありました。

私も育児休業中、子育てに孤独やストレスを感じるなんて、母親失格なんじゃないだろうか?と悩んだことがありましたが、この本ですっきりしました。
働いていないから、と2歳児までワンオペで無理するのではなく、共同養育といえる保育園に入れる選択肢の方が人類の子育てとしては自然な形態ではないかと思います。

②先に保育園に入っていれば復職しやすい

認可保育園の入園条件には「就労」の他に「求職中」もあり、理屈の上では就職活動中でも入園することができます。
ですが、もちろん点数は就労の事由より低く抑えられているので、都内の認可保育園の0歳~2歳クラスに入れるのは実質不可能と言えます。
また、雇い入れる側にとっても、「預ける先が決まらない未就学児」を抱える保護者に内定を出すことは難しい決断になるでしょう。

この、「働きたいから入園させたい」のに、「働いていないと入園できない(何なら働いていても入園できない)」現状は、認可保育園の大きな矛盾だと思います。

認証保育園のように働いていなくても入園でき、保護者の方の環境が整ったタイミングで復職できるようにすることで、本来の「保育を必要とする」子どものための施設と言えるのではないでしょうか。

③日常的に育児の相談ができる

保育士として勤務していると、保護者の皆さんは多かれ少なかれ同じ悩みを抱えていることが分かります。
子どものイヤイヤ、登園渋り、偏食、YouTubeやテレビの時間、睡眠時間、遊び方や早期教育等々。

保育園では、送り迎えや懇談会(最近はZoom開催ですが)の際に、こうした悩みについて相談ができ、「他の家庭も同じ悩みを持っている」ことが分かり、保育士の意見も聞くことができます。

特に第一子の子育ては不安ばかりですが、インターネットの玉石混淆の情報だけでなく直接子どもを知る人に相談できることは大きな意味があると思います。

④子どもは子ども同士で育ち合う

これは、佐々木正美さんの「子どもへのまなざし」でも述べられていたことですが、保育士になって子どもたちの様子を見ていると真理だと実感します。

遊びの発達の分類では、いわゆる「一緒に遊ぶ」(連合遊び)は3歳くらいからとありますが、実際は1歳児クラス(満2歳前後)の頃から、同じ遊びをして笑い合ったり、泣いている子どもを心配して側に寄り添ったりする様子が見られます。
2歳児クラス(満3歳前後)では誘い合って遊んだり、協力してブロックで大きな作品を作ったりします。

この「子どもの遊び」というのは、一見して単純だったり繰り返しだったりして、大人は付き合うのに飽きてしまうこともありますが、子どもたちは延々と目を輝かせて遊んでいたりします。

子どもは遊びを通じて成長するからこそ、遊ぶことを本能付けられているといいますが、その必要不可欠な遊びは、大人よりも子ども同士の方がより展開が広がり、お互いの成長を促進していると感じます。

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