【長男猫・てぃちゃんからの学び】癌と甲状腺と血栓③
※こちらの記事は、これから猫の緩和ケア・闘病をする方の参考になるようしたためているお話です。
記事を読んでそのやり方に批判をしたくなってしまうような方は、書き手の意図と相違しますので回れ右をしていただくよう、よろしくお願いします。
また参考になりますよう、その当時の出来事や心情などをリアルな書きますので、現在メンタルが不安定な方も目を通すのはご遠慮頂ますよう、お願いします。
以上を御了承いただける方のみ、ご覧ください🐾
⭐つづきです⭐
目の腫れも引かず、爪が取れ、半ば何かを覚悟しながらてぃちゃんと病院に向かいながらも、
「きっとてぃちゃんは治る」
「目の瘤も取って、足もきっと動く」
と、願う気持ちもありました。
そうでなかったら、立っていられなかったと思うような精神状態でした💔
いつもなら診察まで数分待つ待合室には、たくさん病院の診察を待っている人がいたのに、すぐに病室に通されて、それを横目で見ながら診察室に入りました。
そこで、てぃちゃんを猫のゲージから出して、病院の先生がてぃちゃんの足を見てすぐに言ったことは、
「これは、血栓が詰まって動かなくなっているのだと思います」
と、言われました。
■猫の血栓とは
血管内でできた血栓が、血管を塞ぎ起こる症状で【動脈血栓塞栓症】と言われています
症状は以下のようなものが挙げられます⬇
・あまり動けない
・足を引きずる
・叫ぶように鳴く
(触ったり動かしたりしたときは特に)
・よだれを垂らす
・口を開けて早い呼吸をする
・後ろ足の脈が触れない
・肉球に血の気がない
・足が冷たい
・足の筋肉が硬く硬直している
ただ病院だと、病院の先生が触って痛がる様子がなくて、先生も首を傾げていましたが、昨日のてぃちゃんがびびちゃんに怒っていた様子と、朝の力の無い足のことを思い出して話すと、
「やはり、そこから痛かったのかもしれませんね」
と、先生も腹を据えた様子になりました。
そこから、統合的な判断をよりするため、エコーやX線の検査をするので、てぃちゃんを預けることに🐾
そのときにも頭が真っ白で、でも『血栓』という言葉でこの先の未来を感じ、私の目からは涙が流れていたけど、てぃちゃんを病院に預けて、最後に言われたのは、
「血栓が詰まった子は、もう長くない。できたらご家族皆さんできてほしい」
と言われ、そこからは、涙が止まりませんでした。
恥ずかしながら、てぃちゃんがこうなるまで、猫の病気のこと、治療のこと、全然知らなくて。。。
猫はみんな歳を取って、眠ったように穏やかに亡くなるんだろう……なってほしい、それくらいの考えでした🕊◌𓈒𓐍
猫の漫画とかエッセイとかはたくさん好きで見てるのに、そういう本は全然読んだことがありませんでした📖
子育ての本を買うのに、いきなり不登校の本を買う人はいないように、きっとそんなこと考えたくなくて、楽しくて可愛らしいお話ばかり見てました🐾
でも、生きているのだから、生き物なのだから、そんな楽しいことばかりではない。
飼い主として恥ずかしながら、この先生の言葉で、初めて痛感しました。。。
そして、1人で病院から帰宅……🏡
はじめに旦那さんに詳しく経緯を話し、次に子どもたちにショックを受けない程度に事情をかいつまんで話しました。
でも、隠すにも隠せないことで、私の目からもずっと涙がたまっていました💧
急いで子どもたちの身支度をして、みんなで車で病院に向かい、病院の中に着くと、しばらくして病院の奥の部屋に通されました🏥
そこには、病気のせいなのか、色々な検査をして疲れてしまったのか【酸素室でぐったりとなっているてぃちゃん】がいました。
その姿を見て、私も涙が止まらないながらも「もうてぃちゃんは長くないんだな」と、痛感しました。
そこから先生にお話しされたことは⬇
・エコーで肺に白い靄が見えたこと
・心臓が他の子より大きいこと
・甲状腺機能亢進症であること
◆エコーで肺に白い靄が見えたこと。
まずこれは【癌】の可能性があって、それが目に転移した可能性があるとのことでした。
◆心臓が他の子より大きいこと。
これは【肥大型心筋症】という、心臓の筋肉が厚くなる病気です。筋肉が分厚くなると、心臓のが狭くなり、しっかり溜めて、出すというポンプの働きが弱くなってしまいます。
◆甲状腺機能亢進症であること。
これは、人間でいうバセドウ病で、甲状腺ホルモンの分泌が増加するため、体の組織の代謝が亢進し、さまざまな症状が引き起こされます。
どれもがてぃちゃんの猫種『スコティッシュフォールド』がなりやすい病気であること。
全てが繋がり、その原因で、血栓が詰まってしまうことがあるということ🩸
先生からも「私もどれが最初だったのかは分からない」という病気が、今になってたくさん見つかりました🩺
数年前の健康診断では何も問題はなかったのに、、、。
猫は痛みや不調を隠すのがとても上手な生き物です🐾
昔、弱ったところを見せると生き残れなかったなごりなのでしょうか。てぃちゃんも本当にずっと元気な様子でした🐈💨
でも【猫は死期を悟るといなくなる】と言われます。
普段なら行かない場所、たとえば押入れの奥部や屋根裏などに隠れることがあります。それを思うと、
「てぃちゃんが今年の夏、いつもといる場所が違かったのは弱っていたからなんだ」
と思い出して、後悔ばかりが押し寄せてきて、、、。
「………もっと早く私が何か検査を希望していればならなかったんでしょうか」
と、私が声を絞り出して先生に聞くと、先生は、
「ここまで色々出ていると、どちらにせよ何かをしていても、何かの病気にはなったと思うし、この子の寿命なんだと思います」
と言ってくださいましたが、やはりそれでも「何かできていたのではないのか」という後悔は私の中に残りました💧
そこから、言われたのは、
「癌の治療をするということも出来るが、まだ癌という確証もない。診断をするにも大きな病院でする必要があるし、費用も安くはない」
「また、このてぃちゃんの状態で、通院するのは、病気を治すぞという先が見える人間と違って、辛くてただ痛いものになるし、耐えられるか分からない」
「なので、これ以上病気が進行しないように薬を処方して、大好きなおうちで緩和ケアをしてご家族と過ごすことも出来る」
「最後まで見るのが辛い、難しい場合は病院で見ることも出来るし、安楽死の選択も、ある」
と、
『延命治療』をするか『緩和ケア』をするか。『お別れ』を選ぶか。
いうことでした。。。
もう決めることが一気にたくさん出てきて、家族全員と話す必要があったので、待合室だと色々な方もいるということで、病院に来た家の車の中で、みんなで涙ながらに話をしました。
ひーくんだけは発達もあってピンと来ていませんでしたが、私もあっくんも、普段は泣いたりしない旦那さんも、泣きながらポツポツと話をしました。
それでも最終的にみんなで決めたことは、
『てぃちゃんが大好きなおうちでみんなで過ごすこと』🏡
決め手になったのは、先生におすすめしてもらった、大きな病院が自宅から片道2時間くらいかかるのことでした💧🚙💨💨
あの、酸素室のてぃちゃんの様子を見たら、その移動時間を耐えられるとは思えないし💭❌
実父が癌で亡くなったので、緩和ケアが決して優しいものではなく、これからてぃちゃんがどうなっていくか分からない怖さもありましたが、最後までこの子を見ることが、ペットを飼った以上、それが飼い主の責務だと思いました🐾
そこから、病院に紹介してもらって、レンタルできる酸素室の注文をしました💨
午後にはすぐ来てくれたのでスペースを作って組み立てて、
「てぃちゃんもみんなのことが見えるように」
と、高い場所、テーブルの上に置くことにしました◌𓈒𓐍
お迎えの準備が出来たら病院にてぃちゃんを迎えに行きました🚙
迎えに行ったときは、てぃちゃんは少し元気そうな表情で「ご飯もぺろっと食べましたよ」と、看護師さんから教えてもらいました🍴
そこから、足への痛み止めと、血栓と甲状腺を抑える薬をもらいました💊
緩和させる薬の飲ませ方も様々で【ご飯にまぜてもいいもの】や【丸呑みしてもらわないといけないもの】など色々あったので〚食べさせ方のコツ〛などを看護師さんに教えてもらいました。
⬆こちらの記事にも書いてある通り、人間と違って、美味しくないものは食べてくれませんし、
「これは口に入れたくない」
と猫が思ってしまうと、見向きもしなくなって、あげようとすると猫のストレスになってしまいます💢
基本的には、食べている猫の舌の上に薬をのせるのがいいのですが、日頃からご飯をどう食べるのか、舐めて食べるのか、がっついて食べるのか、真ん中から食べるのか端から食べるのかなど、知っておくとお薬を飲ませやすいのだと感じました🐈🍴
薬代もそうですが、いつもは子どもたちとかに、
「それは高いから駄目❌」
とお金のことに厳しい我が家の旦那さんですが👨👦🧒💨
保険の利かないペットの高額な治療費やレンタル代を全てポンと出してくれて、すごく頼れましたし、ありがたかったです🙏
病院代などでかかった値段のほうも色々書いていこうと思いますので、検査や入院・薬代など動物病院でかかったのは『5万円』ほど。レンタルした酸素室は『1万円』ほどかかりました💳
半月まで日割り計算で、半月過ぎたあとは『3万円』ほど、かかるものをお借りしました💡ˊ˗
※ここから、実際の写真が出てきます
酸素室の中にてぃちゃんを入れると、最初は透明だからか外に出られると思って、頭をぐりぐりする様子がありましたが、しばらくすると諦めたのか、中にぺたっと座るようになりました。
試行錯誤しながら酸素室の中身を準備したので、このあとも、てぃちゃんの爪からの血が敷いていたマットに付いたので、消臭シートを引き直したり、置いていたトイレの方で寝たがったりしたので、トイレを反対に移動したりと💨💨
てぃちゃんの様子で中の様子はコロコロ変わっていきました。でもそれで良いのだと思いました。
でもこのときほど、
「てぃちゃんはどうしたい❔」
「これで良かったかな❔」
と『てぃちゃんと話をできたらいいのに』と思うことはなかったし💭
てぃちゃんのために準備しましたが、酸素室にいるてぃちゃんの姿を余命が残り少ないんだなという気持ちで、泣けました💧
酸素室で酸素をいっぱいにしないといけないので、前より扉を開けて触れない環境になったことが、安心ながらも悲しかったです。。。
看取ると決めたものの、まだまだ飼い主の私の感情がぐちゃぐちゃなまま、緩和ケアがスタートしました✸
つづきます🐾