【保育士】私が子どもを褒めるとき
こちらの記事で子どもに事実を伝えることについて書いた。
事実を伝えるようにしているけれど、注意したり褒めたりももちろんしている。
私が子どもを褒めるのはいつなのか紹介していきたい。
①くしゃみや咳をするときに口に手を当てた時
子どもたちは、保育園内ではマスクをしていない。
くしゃみや咳をする時、手を当てなくてもその子にはメリットもデメリットもない。
菌を撒き散らされて困るのは周りの人たち。
周りの人へのマナーとして、手を当ててほしい。
それを習慣化してほしい。
なので、くしゃみや咳をするときに口に手を当てたら、必ず褒めている。
感染症の流行っているここ数年の話ではなく、もっと前からそうしている。
周りの人へ配慮ができたとき、私は子どもを褒める。
「さすがだね~」「素晴らしいね」「上手だったよ」などと言う。
②以前に言われたことを守ろうとしたとき
例えば、部屋の中を走る子どもを注意することがある。
ちょっと物を取りに行こうと急ぐとき、ごっこ遊びの中で急ぐシーン(はやくお仕事行かなくっちゃ!など)や、動物のまねっこをしているときなど、子どもにとっては走るのに十分な理由があって走ることがある。
「机やいすにぶつかったらケガをするから走らないでね」
「赤ちゃんがハイハイしていてぶつかるかもしれないから、今は走らないで」
理由も伝えつつ、子どもが走るのを制止することがある。
必要がなければ机やいすは片付けてもいいし、赤ちゃんとは別のスペースが用意できるなら、そうする。
だけど、次の活動で机やいすが必要だから出ていたり、朝や夕方の合同保育で異学年が一緒の部屋で過ごしたりと、やりたいことがいつでもやれるわけではないのが保育園。
子どもの走りたい気持ちも分かるけれど、防げるケガは防がなくてはいけないのが保育士の仕事。
5分前に言われたことをすぐ忘れてしまうのが子どもなので再び走り出して、、、
ということもあるのだけど、よく見ていると走る前や走り出してから「はっ!」と気づいてやめることがある。
そういう時にすかさず褒める。
やったことを注意するのは簡単なのだけど、やらなかったことを褒めるというのは案外難しい。
だからこそ、以前言われたことを守ろうとする姿に私が気づけたときは褒めるようにしている。
「えらいね、思い出したんだね」
「今、考えてやめたの見てたよ。すごいね」
「素晴らしい」
などと言う。
③思いやりのある行動をとったとき
あるおもちゃを両手に2個持っているAちゃんがいるとする。
それを使いたいBちゃんが来た時。
B「かして」
A「ダメ、今使ってるから」
ここで「一人一つでしょ」「2個もあるんだから1個貸してあげなさい」とは私は言わない。
2個使う権利がAちゃんにはあると思っているので、手が出ない限り見守って黙っていることが多い。
でも、そこで、自分の状況を客観的に考えて、Bちゃんに一つ渡したとき、褒める。
子どもにとって、自分の状況を客観的に見るというのはとても難しい。
仮に客観的に見れたとしても、渡そうという気持ちになるかどうかはまた別。
そんな中、一つ渡そうという決断を自分で決めた行為を褒める。
「一つ渡すことにしたの?優しいね」
「Bちゃん、嬉しいと思うよ」
「本当は2個使いたかったけど、貸してあげたの?素晴らしいね」
などと言う。
おまけ
このnoteの下書きをしながら日々の保育をしていて、自分でも「おっ」と思うシーンで褒めていので紹介する。
それは、
子どもが外で走っていてつまづいて転んだ時。
手をついて転んだので顔を強打しなかった子に、
「上手に転んだね。素晴らしいよ」
「ケガしなくてよかったねー」
「手が付けてかっこよかったよ」
と言っていた。
褒めたところで、次も上手に転べるとは限らないのだけど。
さらにおまけ
私が「上手に○○できたね」をよく使うからか、
子ども(3歳)が給食を食べた時、調理員さんに、
「じょうずにつくったね」
と言っていた。
調理員さんが、ちょっとウルっときていたのはここだけの話♡
おしまい