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企業主導型保育園の闇

今日のテーマは企業主導型保育園

まず、企業主導型保育園で働く方々は一生懸命働いているだけなので何も悪くない。子どもたちもなーんにも悪くない。

そして、保育園カリキュラムの良し悪しもまーったく悪くない。

一部の悪い人達がいると言うことと、行政の責任であるということ。

1、補助金目当て

企業主導型が発表されたのは「待機児童」がMAX社会問題になっていた時期で、待機児童を解決するためにはどういった政策が良いか?と考えられた末での誕生は間違いない。

何故なら「企業主導型」だから。半分はその企業の従業員のお子さんが入所できるので企業主導型保育を施設内に完備している企業は素晴らしい福利厚生を整えていると言える。利益も出るし。

企業が主導しているならば。だ。

企業主導型保育園は導入促進の為に過剰とも言える補助金、助成金を配備した。それが思惑とは違った事業者や個人を誘惑してしまった。

本来の企業が主導するという意味ではなく、それ程の従業員もおらず、むしろ従業員もいない個人たちが参画し始めた。「待機児童多いから埋まるよね」くらいの感覚で。

そして、保育園整備の過程で実際にかかる整備費用、特に建築、内装費が実際にかかる費用相場よりも高かったため、工務店から裏金として還流する方々がもの凄くいた。というか、最初からそれが目的で、一回の整備で数千万抜けるからだ。ついでに、待機児童に貢献出来れば社会貢献面もできるよね!的な思惑もあったかもしれない。この23箇所は氷山の一角で素人がバレやすいかたちでやったとこだけだろうと思う。「プロ」は逃げおおせている。

2、アレレ??

ところが!行政が

「ドンドン保育所つくれやー!」

と頑張りすぎた(役所は問題になると個人も出世に響くので増え過ぎだな〜と思っても上司に怒られるので止められないし、地方議員は票が必要なので当然推進する)おかげで保育所が増え過ぎちゃったw

実際、各自治体で令和4年、5年は新規整備をしない自治体が多い。既存の保育所経営者(大半は寺社、神社、大地主で地元で有力者と呼ばれる影響力ある人達)から怒られるから。

そうして、待機児童が落ち着いてみれば企業主導型がわんさか出来たために、定員割れする保育所が増えてきた。特に小規模保育所、企業主導型。特に企業主導型や30名定員の認可保育所は新規整備から3年後くらいに黒字化するような仕組みになっている。そして思ってたよりも子ども集まらないから経営が厳しい園が続出中。保育士確保は相変わらず難しいし。

親御さんたちの目線から企業主導型保育園を見ると、認可保育園より良い要素が基本的にゼロだ。何故なら保育料は認可の方が安いし、コンテンツも富裕層向けの保育園や幼稚園に及ばず、保育事業に詳しくない人たちが経営してるので通り一遍の内容で「普通」だから。

キレる経営者は差別化を実施して人気園は作れるので実際にそうなってる園も多い。

大事なのでもう一度言う。

保育料は認可よりも高いし、内容も認可に比べて特に良いわけではない。つまり、立地以外で「企業主導型保育園を選ぶ理由がない」

行政には事業継承を望む(赤字額小さいうちに金に替えたいとも言う)事業者と保育に熱がある拡大したい事業者(うちとか…)を引き合わす会など主催してもらいたい。

民間のM&Aは弊社も依頼しているがぶっちゃけ、クオリティが中々にまちまちで、びっくりするレベルの方々も多く、補助金目当てで開業してお金抜いたから用はないよ的な脳の経営者たちとまともな買収の話をするのが難しいのでそこは仲介のレベルに頼るところが多いから。

たのんますよ!

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