保育士試験まであと1日(教育原理)
2018年度版保育所保育指針の改定されたポイントは大きく分けて6つ
① 保育園を「幼児教育を行う施設」と位置づけ
2009年度版の保育所保育指針では、「教育」については「保育所は『養護及び教育を一体的に行う』ことを特性としている。」と記載されているのみ
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「幼保連携型認定こども園」や「幼稚園」と並んで、2018年度版では第一章 総則に『幼児教育を行う施設』と明記され、育みたい資質・能力と、幼児期の終わりまでに(=小学校に入る前までに)育ってほしい姿が下記の通り明記。
これらに沿って保育計画の作成・実行・評価を行うことが求められています。
② 乳幼児保育に関する記載が充実
「ねらい」及び「内容」に加えて「内容の取扱い」が追加され、「内容」に対してそれぞれ留意すべきポイントが明記。
0~2歳児の保育の質を上げるための指針が記載。
③ 子どもの健康や安全についての見直し
「アレルギー疾患を有する子どもの保育について」、「災害への備え」項目が追加。もし災害が起こってしまった際の避難に関する備えについても「定期的な避難訓練の実施」や「連絡方法、引き渡しの方法について確認しておくこと」とあり、日ごろから備えておくべき事項が明記。
④ 子育て支援の重要性をまとめた
「保護者に対する支援」から「子育て支援」に変更され、地域に開かれた支援などに関する記載が増えた。
地域の子どもに対する一時預かり事業を行う際には、家庭の事情を踏まえ、保護者や子どものプライバシーを守りながら、保育所保育の専門性を生かした子育て支援を積極的に行うように努めることと記載されている。
⑤ 職員の研修等について具体的に追記された
職員の質の向上に関する事項では「保育士・看護師・調理員・栄養士など、それぞれの職務に応じた専門性を高めるため、必要な知識及び技術の習得、維持及び向上に努めなければならない」とあり、すべての職員、園全体でのレベルアップに向けて努力することされた。
職員が保育の質や専門性をさらに向上させるため、職員研修の実施と、キャリアアップのための体制を組織的に取り組むことが新たに掲げられました。
⑥ 保育の対象が広がった
「保育所の役割」が、
保育に欠ける子どもの保育を行い→保育を必要とする子どもの保育を行いに変更。
「保育に欠ける子ども」の保護者の就労については「昼間労働することを常態としていること」を差していたところ、就労に関して「パートタイムなどすべての就労」「求職活動中」も対象とされた。
文部科学省「生きる力」
21 世紀は、新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す知識基盤社会と言われている。文部科学省
は、変化の激しいこれからの社会では、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切であるとして「生きる力」の育成を推進している
キーコンピテンシー
OECD(経済協力開発機構)の提唱。人生の成功や社会の発展にとって有益で、様々な文脈の中でも重要な要求(課題)に対応するためにすべての個人に必要とされる能力である。社会経済の持続可能な発展と世界的な生活水準の向上にとって唯一の戦略であると考えられている。
コンピテンシー
=職務や役割において優秀な成果を発揮する行動特性
中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」
(2011年)
教授形態
◯モニトリアル・システム
・ベルランカスター
・モニターを選び、下級生の指導に当たらせる方法
◯イエナ・プラン
・ペーターゼン
・学年別学級を廃止し、指導する立場と指導される立場の両方を経験しながら生活共同体として学習する形態
◯チーム・ティーチング
・ケッペル
・2人以上の教師がチームを組み、協力して指導にあたる形態
◯モジュール方式
・授業時間を15-20分に小さく区分し、その組み合わせ授業を行う形態
世界7大教育法
①モンテッソーリ教育(イタリア)
集中現象で強みが伸びる
②シュタイナー教育(ドイツ)
環境設定で感性が高まる
③レッジョ・エミリア教育(イタリア)
知的好奇心を引き出す
④ドルトンプラン教育(アメリカ)
自己管理能力が身に付く
⑤サドベリー教育(アメリカ)
好きにするを徹底、自立心が育つ
⑥フレネ教育(フランス)
自分の頭で考える力を養う
⑦イエナプラン教育(ドイツ)
探求力を磨く