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セルビア VS ルクセンブルク戦レビュー

2022W杯欧州予選、グループAの第5節。アゼルバイジャン戦の勢いをそのままに、格上のセルビアにアウェイで臨んだ。

ラインナップ

GK Anthony Moris

RB Laurent Jans  (C)
LB Mica Pinto
CB Maxime Chanot
CB Enes Mahmutovic
CB Dirk Carlson

AMF Sebastien Thill
CMF Leandro Barreiro
CMF Christopher Martins

CF Gerson Rodrigues
CF Danel Sinani


前半

前節アゼルバイジャン戦とはシステムを変更。

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3-4-1-2の基本フォーメーションで、守備時には5-3-2の形でブロックをつくる。これは、ボール保持をある程度されるだろうという読みがあると思われた。また、前節は起用しなかったMaxime Chanotは対人◎ビルドアップ△な選手なのでそういった狙いはあるだろう。

攻撃は基本的にCBの3人+GKで行う。しかし前節の2CB+GK+Christopher Martinsに比べると、うまくかみ合っていないのか、効果的ではなかった。
特に、真ん中のChanotはポゼッションがあまり得意ではないことと、右CBのMahmutovicが開きすぎていたことで、結局GKのMorisが前に大きく蹴り出すことになってしまっていた。

守備に関しては、序盤は5-3のブロックが機能していた。時節行っていたサイドでのプレスもCB+SB+CMの連携もうまくいっていた。
前線のプレスは変わらずパスコースを限定する程度。

1失点目は、ブロックのギャップでワンツーされ、ダイレクトでCarlsonの裏にスルー。そのまま1対1に持ち込まれゴール。前回から不安視していたCarlsonの裏にうまく通されたのと、Barreiroと入れ替わっていたSebastienがサイドにつられてしまったのが原因だった。

2失点目は、Barreiroの後ろにパスが通り、反転され、Jansの裏へスルーパス。フリーの状態でクロスを上げられ、そのままヘディングでゴール。
これに関しては、Chanotの中途半端な寄せがよくなかった。ボックス内にフリーの選手をつくり、パスを出させてしまっては意味がない。

最後のカウンターが唯一のチャンスとなり、前半終了。


後半

流石にビルドアップも守備もヤバかったので、前節のシステムに変更。
簡単に言うと、4-3-1-2基本で、攻撃時には3-4-3となる。CMPが降りて、2CB+GKでビルドアップ。守備時はSinaniが2列目に下がって4-5-1になる。
システム変更に伴ってMahmutovic→Olivier Thillへ交代。

また、ビルドアップをスムーズにするため積極的にラインを上げた。前半ほぼビルドアップに関われなかったSinaniにボールが渡るようになり、かなり流動的にボールが回るようにもなった。

待望の1点目は、コーナーのルーズボールを拾ったSinaniがなんやかんやした後にOlivierにパス。OlivierのパスをRodroguesがポストプレーでキープし、ワンツーでOlivierがダイレクトシュート。前節攻撃がイマイチだったOlivierに点が生まれて本当に良かった。

これで流れが変わると思いきや、76分にリスタートしたMorisのパスが、膝に手を置いていたCMPに引っかかりロスト。サイドに追いやるがクロスを上げられ、しかもドンピシャでヒット。しかしMorisが渾身のファインセーブを見せる。喜ぶのもつかの間、クリアしようとしたChanotが足を振り切れずゴールイン。もったいなさすぎるオウンゴール。

せめてもの見せ場として17歳のYvandro Borges Snachesを投入。代表デビューだと喜ぶのもつかの間(2回目)。Gerson Rodriguesが肘打ちで本日2枚目のイエローカード。審判との握手が印象的。

そのリスタートから決まった4失点目。クロスからのゴールだったが、チームも私もすでに力尽きていた。


課題

後半のシステムが結果的に良かったというのは、格上でも自分たちのサッカーをやれとの神の御達しでしょうか。
少なくとも、後ろに重心置いても良いことはなかったので、変にいじらない方が良かったように感じました。

細かいところだと、
・クリアが甘くて普通にセカンドボールが怖い
・ファイナルサードでのボールロスト
・ビルドアップに不可欠なChristopher Martins Pereira
は気になりました。

特に、Christopher Martins PereiraとGerson Rodriguesは次節のホームセルビア戦に出れないので、次節だけでもビルドアップは捨ててカウンター狙いのサッカーでもしょうがないのかな…と思います。

ただ、100試合すれば2回は勝てそうな感じで、絶対に歯が立たないわけではないような手ごたえはあったのではないかと思います。

ルクセンブルクは暫定3位で、1位と2位のセルビアとポルトガルにはそれぞれ3pt差。詰められない距離ではないと信じましょう!!

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