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「知る!見る!体験する!はじめての競技ゴルフ」に参加してみた

正直に言いますと、出版社時代にゴルフ週刊誌の編集部に在籍していたのに、独立してからもゴルフ雑誌やウェブサイトでゴルフの記事を書かせていただいているのに、ゴルフの上達にはまったく興味がありませんでした。

「ボールを打ったらクラブを3本持って走れ」という時代にゴルフを始めたこともあり、ゴルフは打数が少ないよりもプレーが早いほうが好ましいという認識からスタートしました。ダブルボギーペース(ハーフ54、1ラウンド108)くらいで回れるようになればハーフ2時間前後で上がれるので、そのレベルでいいやという感じでずっと過ごしてきました。

ただ、40代になってから「今のままでいいのか」という思いが少しずつこみ上げてきました。そのころゴルフ雑誌の連載で経営者の方を定期的に取材する機会があり、その方々から「ゴルフは40代になってから始めたけど、もっと早くから始めておけばよかった」「ゴルフを始めたとき、最初からプロに習っておけばよかった」という話を聞くことが多かったからです。私は当時40代前半で、ゴルフ歴15年以上。でも、腕前は初心者に毛が生えた程度でした。「ゴルフをやり直すなら今じゃないか」と思ったわけです。

練習しても上達しない流れを変えたい

そして2018年2月から一念発起してゴルフスクールに通い始めました。我流だったスイングをゼロから作り直し、2019年6月には90代前半のスコアが出るところまで来ました。

ところがゴルフというスポーツは難しいもので、そこからスイングの感覚がおかしくなり、2カ月後には自分でもビックリするほどのビッグスコアをたたき出すほどの不調に陥りました。私の場合、スクールではマットの上にあるボールに意識を集中するので、比較的うまく打てるのですが、コースに行くとターゲットに意識が向かい、真っすぐ打ちたいという気持ちが強くなり過ぎてボールに力が伝わらないスイングになってしまうのです。

その傾向は今も続いていて、「スクールではうまく打てる」→「練習場でもまあまあうまく打てる」→「コースではうまく打てない」という負のループに陥っていました。このループから抜け出すためには、何か新しい別の刺激を加えないといけないのではないかと考えていたところ、GDO(ゴルフダイジェスト・オンライン)が開催している「知る!見る!体験する!はじめての競技ゴルフ」というイベントを見つけました。

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はっきり言って今のゴルフの状態で競技ゴルフを体験するのは不安だらけですが、「競技ゴルフでとことんうまく打てない」体験をすることによって、「コース(プライベートラウンド)ではまあまあうまく打てる」→「コースでまあまあうまく打てるためには、どういう練習をすべきか」という逆向きのループを作り出せるのではないかという希望的観測もあり、2月24日(水)に参加してみることにしました。

イベント会場は神奈川県の茅ヶ崎ゴルフ倶楽部。1957年開場で60年以上の歴史を誇り、9ホールながらも名匠・上田治氏設計の本格的なシーサイドコースとして多くのゴルファーに親しまれてきました。一時は存続の危機に直面しましたが、2020年からGDOが運営を手がけたことによって営業を継続しています。

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イベント内容は、午前中に座学形式のセミナーがあり(10:00~11:50)、昼食休憩をはさんで午後にコース内でカート道路の処置について実地研修(12:50~13:20)。その後、9ホールをプレーするという流れでした。

セミナーの所要時間は、スケジュール表を見たときは少し長いかなと思いましたが、実際に受けてみると内容が面白くて時間が経つのがあっという間でした。そして実地研修を受けた後、実際にコースを回る段階になりましたが、「練習場でボールを1球も打たずにスタートするなんて何年ぶりだろう」という不安がふと脳裏をよぎりました。

まったく思いどおりに動かない自分の体

普段はまったくしない素振りを2~3回してからティショットを構えましたが、まるで自分の体が自分の体じゃないみたいにギクシャクした動きで、ボールはとんでもない方向に。その後もショットがグチャグチャで冷や汗をかきました。スコアの掲出も順位決めもない競技ゴルフの体験ラウンドでさえ、これほど思いどおりに打てなくなるなら、競技ゴルフの本番はいったいどうなってしまうのだろうと感じるほどでした。

不幸中の幸いだったのは、同伴競技者の皆さんもはじめての競技ゴルフ体験で苦戦し、思いどおりに打てないもどかしさを共有できたこと。ミスショットが続いてもお互いに励まし合いながら、何とか9ホールを無事に終えました。

ラウンド後は競技ゴルフのスコア提出までの流れをひととおり体験し、実際のラウンドで生じた疑問にも丁寧に答えてもらいました。そしてアンケート用紙に回答を記入後、参加賞(ボール1スリーブ)を受け取って解散。この内容で参加費3300円(税込)、プレーフィ5400円(税込、ロッカーフィ別途300円)は非常に満足度が高いと感じました。

脳には新しい刺激が入ったと思われる

イベントに参加した夜は、普段は寝つきが悪いのに22時前には眠くなったので、精神的に相当疲れたのでしょう。そして眠りにつくと、夢の中で今回のイベントとまったく関係のない知り合いのティーチングプロのレッスン会に参加しており、プロからスイングをダメ出しされる夢を見ました(笑)。その夢が何を暗示しているのか分かりませんが、何か新しい別の刺激が加わったことは間違いなさそうです。

今回の体験を経て私が実際に競技ゴルフに出場するかというと、今のところそこまでのモチベーションはまだないのですが、コースで緊張したときに自分のスイングがどうなってしまうのかというクセが今まで以上にはっきりと分かりました。その課題をスクールに持ち帰って克服へのアドバイスをもらい、練習場やプライベートラウンドで自信をつけることができたら、近い将来、競技ゴルフの本番にもチャレンジできるかもしれません。

このイベントは2月の開催が第4回で、4月9日(金)に第5回の開催を予定しているそうです。昨年11月から定期的に開催されているので、今後も継続的に行われるのでしょう。私のような参加動機は主催者の意図するところではないかもしれませんが、ゴルフの新たな魅力に触れるには絶好の機会だと思います。

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